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Rinko Yamasaki

「無縁化」で失われる死生観、分野を超えて分かち合う「絆づくり」

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大阪の平野区にある宝円寺のご住職に、ご挨拶に行ったときのことを書きますね。
ここは4月21日に、助産師 vs 看護師『命の再定義』トークライヴをさせていただくことになったお寺。
トークライヴの〆はご住職にお願いをしてコラボ企画になりました。
有り難いです~

 

 

 

 

 

 

お寺がある大阪の喜連瓜破(きれうりわり)は“何と読むのかわからない地名”で有名になったそうです。
戦災を免れ古いお寺や遺跡が数多く残っています。
『命の再定義』を行う宝円寺は400年前から受け継がれているお寺で、お堂は300年前に建立したもの。
中に入ったとき、すぅーっと身体から何か抜けていくような感覚がしました。
庭には大きな蘇鉄があり、御本尊さんも、お堂の柱もみな、江戸時代の初頭からずーっと人々の様子や時代の変化を眺めて来られたんだなぁと。
こんなところでお話させていただけるなんて、ほんと勿体無いことです。

 

 

 

 

 

 

このイベントは、22年命の誕生に携わってきた助産師さんと、
22年人の死に携わってきた山咲凛子が、
それぞれの立場で「誕生の素晴らしさ」と「死の素晴らしさ」についてトークを交わします。
答えなど見つからないとは思いますが、私たちが見たことや感じたことをお話することによって、参加者さんがそれぞれ命について考える機会を持ってくださったらなぁと思っています。

 
医療の中のことは誰も話したがらない。
雇用されていない立場だからできることかもしれません。
ご住職は非常に共感してくださり、私はぜひご住職のお話もとお願いをしました。

 

 

 
少し医療の現状についてもお話しました。
過剰な延命治療が行われていることはご存知でした。
ですが(本当に人のためになっているのだろうか…?)と葛藤を抱えながら働いている看護師がたくさんいて、
そのせいで心を病んでしまう看護師が増えていることを伝えると、顔をしかめて驚かれていました。

 
ご住職は宝円寺を引き継いでいくためにお寺のことを語ることができなければと歴史を遡って勉強されたそうです。
ですが、なかなか言葉にできなかったと。
それが喜連瓜破地区について調べ初めたとき、ようやく地域における宝円寺の役割が観えて、自身が語るべきことや役割に気づいたそうです。

 
医療も同じ。
渦中にいると、その姿は観えない。
思い切ってそこから出たとき、ありとあらゆることを見通すことが可能になり、自分が語るべきことや与えられている役割に気がつくんですね。

 

 

 

 

 

 

「無縁化」という言葉をご存知でしょうか。
昔から人が亡くなると地域の葬儀屋さんか中心になって、ご近所さんと協力して葬儀が行われてきました。
ところがご住職の話では、最近古い葬儀屋さんの廃業が続いているそうです。
原因は駅前の便利な場所に次々つくられている家族葬のビル。
身内が寝泊まりする設備があり、ビルなので寒さ暑さ知らずで、駅前で非常に便利。
今や、葬儀を考えるときもスマホで検索するのが主流で、村の葬儀屋さんを使うのはよほど地元と関係が深い人だけだとか。

 
そうですね。
都会のマンションでは、自分ちの隣にどんな人が住んでいるのかも知らないまま、何年も暮らすことが普通になっています。
昔なら近所で誰かが亡くなると、ご近所の奥様方が総出で手伝っておにぎりを握ったり、もてなしを行ってご遺族を支えていました。
ですが最近はご近所のおじいちゃんが亡くなられたことにも気づかない。
しばらく経ってから、そうだったんだ…と知ることが多くなっているのではないでしょうか。
何となく感じていたものの、時代の「無縁化」を如実に感じました。

 

 

 
これからますます死に関わることが失われ、「命」について考える機会が失われていくでしょう。
自分の親が急変したときになって初めて死と向き合わねばならない状況に置かれ、あわてふためく家族を私たち看護師はたくさん見ています。

 
「無縁化」で古いしきたりや、ご近所さんとのお付き合いが失われていく。
だけどインターネットで多くの人がつながって、時間や場所を超えて新たな形で情報共有していくことができれば、きっと今までより自由になれる。
煩わしさや堅苦しさがなくなり、さらに分野や職業を超えて自分が興味あることに注力できるのは、素晴らしいことのような気がします。
ならば助産師・看護師にできることがきっとあるはず(*^^*)!

 
助産師 vs 看護師『命の再定義』トークライブ
4月21日(土)15時〜17時
平野区・宝円寺
どなたでも参加できます。

 

 

 

 

 

山咲凛子(看護師/心力教育家)
看護師経験22年、9年前から心理学を学び“生き方・死に方”について探究。
病棟勤務で数多くの死に立ち会い、阪神大震災で悲惨な状況に遭遇する。死の意味がわからず死を避ける看護師になるが、父親の死を経験して命の捉え方が変わり、心理学から死を見つめ直す。過剰な医療や延命治療の適正化を図るため活動中。年間授業日数150日以上、女性メンタルトレーナー150名育成、卒業生400名以上。2018年ナースの起業支援プログラムを開講、セッション数約4000件から導き出した“幸せが連鎖する心の在り方”を伝えています。
プロフィール
ナースのメルマガ【心と身体のStudyMail】

 

 

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