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Rinko Yamasaki

親の抗がん剤治療に悩む30代女性からの相談

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高額の抗がん剤の研究が進み、代替療法が広まる一方で抗癌剤治療も進んでいます。
これから増えるであろう癌治療の相談、30代女性からでした。

 
「父親が末期の癌なんです。数年前から何度も入院して抗がん剤の治療を受けてきました。でもずっと通院して検査を受けているのに再発していることがわかって、また入院して治療をして。退院してしばらくは落ち着いていたんですが、今度は転移しているのが見つかって…。ずっと通院してるのに何で?って思うんです。

 
抗がん剤って本当に必要なんですか?良くなっているような気がしないんです。抗がん剤を使うたびに副作用で食べたいものも食べれなくなるし、憔悴してどんどん体力がなくなっていくし、本人はこれでいいと思ってるみたいなんですが娘として本当はどうなのか…

 
治療をしなければ寿命は短くなるかもしれないけど、その方が父も家族も普通に過ごせて良かったんじゃないかと思ってしまうんです…。なのにまた入院して治療する予定なんです。私は一体どうしたらいいか…。」

 

 

 
父親のがん治療が本当にいいのかどうか、という悩みです。

娘として、抗がん剤に不信感を感じてしまった以上、治療を勧めることもできないし、治療しなければならないと思っている本人を止めることもできない、という様子でした。両親と同居しているわけではありませんが、母親が通院や入院に付き添って疲れている姿を見たり、母親の不安そうな様子から家族の大変さを感じていらっしゃるようでした。

 
まず検査についての説明をしました。
相談されている女性自身の今後のことも考慮して。

退院後の通院ではきっと検査もしていると思うんですが、検査は全身をくまなく調べることができるわけではなくて、検査で異常が見つかる頃には治療が必要な段階になっていると思っていただいた方がいいです。。健康診断や人間ドッグもそうですが、異常値がなかったからと言って、どこも悪くなくて健康だとは限らないんですよ。

 
病気はね、見つかったときに発生しているわけではないんです。病気は何年も何十年も前から小さな種みたいにあって、だんだん広がって身体が限界に達したとき、いよいよ身体の機能がうまく回らなくなって検査結果や症状に現れます。

 
通院しているから大丈夫、診てもらっているから大丈夫、というわけではないんですね。それが病院だってことを知っておいてくださいね。

 

 

 
そして抗がん剤について。

どんなにいいお薬でも、薬には必ずプラスの作用とマイナスの作用があります。
ピンポイントで悪いところだけを見ているので、がん細胞が小さくなれば良くなったと判断しますが、その影で悪くなかったところが同じだけダメージを受けてます。がん細胞以外の広範囲なので検査結果にも症状にも現れないと思うけど、薬を使えば使うほど自分で寿命を縮めているとも言えます。

 
抗がん剤で治療をすると寿命が縮まる、抗がん剤で治療をしなくても寿命が縮まる。それなら、本人と家族にとっていちばんいい道を選べるようにしてあげることが医師の務めだと思うんですが。今のところ病院は癌が見つかれば治療をするということが当たり前になっているので、患者さんも治療しなきゃいけないと思ってしまうんでしょうね。

 

 

 
それから、娘として父親にどう関わっていいか、という問題について。

「お父さんを全面的に認めてあげてください」と少し強めの声で伝えました。
病気は自分自身との関わりが原因で発生しています。それは本当に自分がやりたいことに従うことができず、お金のためや出世のため、家族のために自分を犠牲にしてしまう自我の低さから発生します。

 
それは自分への自信のなさで、自分への不信感。自己不信が少しずつ細胞を歪めていって病気の種になり、だんだんと大きくなっていくんですよ。

 

 

 
ただ…
お父さんに今さらそれを言ったところで、もうお父さんは人生をやり直すこともできないし、健康を取り戻すこともできないんですよね。お父さんやお母さんが生きた時代は皆がそれを幸せだと思い込んでいたのだから、今さら言っても仕方がないことなんです。

 
それよりも、残された時間が限られているなら、お父さんを完全に肯定できるように関わってあげてほしいです。お父さんが治療すると言えばそれを肯定し、お父さんが治療をやめたいと言えばそれを肯定してあげる、それが今の私たちの親への関わりだと思います。

 
でね、家族全員がお父さんに「お父さんのおかげで」「お父さんがいてくれたから」「お父さんが頑張ってきてくれたから」と言って、お父さんの過去を認めてあげてください。病気は自己不信の結果なので、家族が肯定してあげることでお父さんは安心して最後を過ごせるようになると思います。

 
歯に衣を着せず、恥ずかしがらずに毎日たくさん言ってあげてください。お父さんのために。ちゃんと言葉にして。それができるのは、いちばん身近にいる家族だけなんですよ。看護師にも医者にもできないんです。そして娘であるあなた自身がブレないようにしてください。あなたがブレると、きっとお母さんもブレてしまいます。

 
今日帰ってすぐにでもお父さんに伝えて、その態度を最後まで貫いてください。その姿勢をお母さんや他のご姉弟に見せてあげてくださいね。

 

女性は涙ぐんでいらっしゃいました。娘として、自分がやるべきことがわかった、という感じでした。そして「そういうことを言ってくれる看護師さんを増やしてほしいです…」と言ってくださいました。

 

 

 
その後、ひと月ほどして再び連絡がありました。

父親の前にいると、どうしても感謝の言葉が言えない、治療することに抵抗を感じてしまうとのことでした。
そうなんです。
私たちは頭でわかっていても変われない…という性質を持っているんですね。
身体がどうしても今まで通りの行動をとってしまいます。

 
そこにはこれまでの父親との出来事が影響しています。
父親との関係で不快だった出来事は、時間が解決してくれたような気がしますが、そうではありません。
その不快感を身体が覚えているため、つい父親に対して反発してしまうんですね。

 
また、急に変わってしまうと周囲からおかしいような目で見られてしまっているような気がします。
周囲は娘の態度が急に変わると、自分たちも変わらなければならないため周囲もまた変化を妨げようとするんですね。

 
相談者さんには心理セッションを行いました。
娘としての認識を取り戻していただくセッションです。
NLPの手順は無意識的に変化するため、本人が意識せずとも態度が変わります。
そうして“娘は父親を安心させるべき存在である”という新しい自己認識をつくりました。

 
そうすることによって相談者さんはごく自然に、抗癌剤治療を行おうとしている父を支援する一歩を踏み出しました。
その後、父親と娘の関係が良くなったことで母親の態度も変わり始めたそうです。

 

 

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