Wellnessナースビジネス <menu>をご覧ください ↓

menu

Rinko Yamasaki

お正月も介護しているご家族へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

心理学講師の看護師が書くブログです。
介護にストレスがない方はスルーしてくださってかまいません~

 

日本人にとってお正月は特別な日。
女性が家事をしなくていいように、おせちや祝い箸が用意されるほど。
ですが最近は介護をする家庭が多くなり、お正月だからと言って休むこともできませんね。

事業所からの訪問が減ったりとサービスを受けにくくなる年末年始。
新年のお付き合いがある中、介護はとても大変です。
施設に預けるという選択をせず、みんなが一緒に暮らせるよう尽くすご家庭は本当に心優しく思いやりが溢れていると思います。

 

だけどもし、介護でイライラしたり行き詰まったときは…
「できる範囲ですればいい」
「やろうと思ったときにすればいい」

無理をする必要はないんです、家族だからといって。
介護の犠牲にならないでいただきたいのです。

やりたい仕事があるなら、それを放棄してまで介護をするべきではないし、
イライラしているくらいなら介護はしない方がいい。

一つケアを疎かにしたからといって大したことにはなりません。
それよりもあなたの心の状態の方がはるかに大切だからです。

娘として、嫁として、妻として、母として、自分を捧げるつもりでいらっしゃるかもしれませんが、
あなたは動ける人なのだから自分の人生を優先しなければなりません。

 

 

長寿国として有名なスウェーデンの福祉をご存知ですか?
日本は同居が45%以上ですが、スウェーデンはわずか4%です。
ここの国民は“自立”“尊厳ある老後”に価値をおいていて、認知症・介護になっても子供と同居をしません。

では介護職は大変だろうと思うかもしれませんが、スウェーデンの介護士の平均勤務時間は6時間です。
介護はすべて国が責任を負っていて、専門家に任されているんですね。

日本政府が制定した“介護休暇”は、一見、国民への優しさのように感じられますが、そんなことはありません。
政府は国民ひとりひとりに責任転嫁しているとも言える態度なのです。
国の経済を支える壮年期世代の負担を増やしています。

 

 

あなたがもし介護を受ける立場になったとき、子供が自分のやりたいことを我慢して、自分の介護をしてほしいと頼みますか?
子供が自分の人生を犠牲にしてまで、自分の老後に尽くしてほしいと思うでしょうか。

両親も同じく、あなたが自分の幸せを犠牲にすることを望んではいないでしょう。
親なら誰でも、子供は自分よりも幸せになってくれることを願っています。

もしあなたが手を尽くさなかったせいで介護に何か事が起こっても、それはあなたのせいじゃない。
命の所在はその人の生き方にあります。

現状は医療が手を加えることによって命を長らえさせている、と言えるかもしれません。
その責任を負うよりも、あなたは自分の人生の責任を背負っているのですから。

 

 

先日、こんな相談がありました。
ご両親は地方でお二人で生活していて、奥様が重度の認知症で旦那様がお世話をされています。奥様は身体が元気なので一人で出かけてしまうことも多く危険で、自分で契約や予約をしてしまうので旦那様は目が離せない状態でした。

 
数年以上経過していますが、相談の前日、旦那様が介護に嫌気がさして、突然遠方に住む娘のところに奥様を連れてきて帰ってしまわれたそうです。その娘さんが相談者さんですが、ご自身でビジネスをされているため困っていらっしゃいました。「どうしよう?!せっかくここまで積み上げてきた仕事があるのに、このままでは私は出かけられない!お客さまに迷惑がかかるし信用を失くしてしまう!私はどうしたらいいの?!」と。

 
一つの案は精神科への社会的入院措置です。ですが精神科に入ると行動を制限するために薬が投与されます。お母さまを薬漬けにしたくない…と娘さんは迷いました。私は「ご自分が大事にしてきたものを最優先に考えてください。お母さまの状態を優先するならお家で看てあげることがいちばんです。それが無理なら社会的入院措置を受け入れましょう。」とアドバイスしました。そしてそれぞれ、社会的入院措置をとってくれる病院を探すことになりました。

 

 

翌日。やはりお母さまは一人で出かけようとするので危険な様子です。また急に環境が変わり食事を摂らなくなり手がかかるとのことでした。翌日に仕事の予定が入っている相談者さんは精神的に参っていらっしゃるご様子で、私はこう説明しました。「あなたが十分な介護ができず、もしお母さまが勝手に飛び出して交通事故に遭ったとしても、たとえ肺炎になって亡くなったとしても、それはあなたのせいではありませんよ。あなたが責任を取る必要はないんです。」と。

 
もし相談者さんが自分が大切にしてきたものを犠牲にして介護に尽くした場合、周囲からは立派な娘さんだと思われるかもしれません。しかしながら介護はすぐに終わるわけではなく10年20年続くかもしれません。そのとき失った大切な時間や人間関係はもう二度と取り返せないのです。またそんな母親の姿を見ている息子さんや娘さんはどう思うでしょうか?親のために自分の人生を犠牲にすることが良いことであると思わせてしまうのです。

 
あなたが自分の気持ちを抑え込んで介護に尽くすことによって、ご自分の人生だけでなく、子供の人生をも犠牲にしてしまうのです。
何かを犠牲にする介護が、いい循環を生むはずがありませんね。

 

 

翌日、相談者さんは高校生の子供さんの協力を得て、仕事に出かけられたそうです。数日後の電話で「父の大変さを感じました。父が苦しくならないように兄弟で話し合いました。これからは父に任せっきりにせず、ときどき兄弟が交代で母を預かることにしました。」と。社会的入院措置をとってくれる病院を準備していましたが、お父様が再び娘さんのところに来て、奥様を連れて帰られたそうです。数日間ひとりで暮らしてみて気が済んだようだった、とのことでした。

 
子供たちが自分の苦しさを理解してくれたのを感じ取ったのか、認知症とはいえ奥様のいない生活が淋しかったのかわかりません。孫も含めてみんなが協力する体勢が整ったところ、事態は終息しました。

 
自分の人生を優先すると決めれば、何らかの手段が観えてきます。
介護を人生の枝葉としてとらえ、本幹たる自分の人生を優先してくださることを願っています。

 

 
心の看護を始めませんか。
ナースのビジネスプログラム
(登録後すぐに届くメールからご覧くただけます)

 

 

 

 

 

ナースのメールマガジン^^
【心と身体のStudyMail】

予防看護・心と病気の関係・ナースの起業・人間関係やコミュニケーションについて書いています。
詳細はコチラへ

メルマガ登録
メールアドレス
ニックネーム
職種・経験
お住まいの地域



powered byメール配信CGI acmailer

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

カレンダー

2018年7月
« 6月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031