ナースの心理学スクール NCS <menu>をご覧ください ↓

menu

Neoナースコミュニケーションスクール

「お医者さまは神様じゃない!」100歳のおじいちゃんの後悔

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

血液透析クリニックでのこと。

100歳のおじいちゃんが
週3回透析に通院していました。
血液透析は毎回、
布団針のような太い針を2本刺します。
止血に1時間かかります。
2日に1回の治療で
自由な生活ができるわけではなく、
厳しい食事療法と水分制限があります。
さらに治療による全身疲労が
翌日まで続くこともあります。

 

毎月さまざまな検査が行われます。
血液検査、心電図検査、心エコー、
頭部CT、腹部エコー、胸部レントゲン、
大腸検査、胃カメラ、眼科受診…
血液透析は全身に影響があり
どんな合併症が起こるかわからないため
定期的にさまざまな検査を行います。
患者さんはそのたびに
治療による全身疲労を感じながら検査に出かけ、
さらに検査で負担を強いられます。

 

検査で全身を網羅することはできません。
検査で異常がないからと言って
本当に異常がないわけではありません。
“異常がない”という判断は
その検査方法では異常値でないという意味で、
“正常”ということではありません。
そういった検査を患者さんは死ぬまで受け続けます。

 

本来、検査は医師が患者さんに必要性を説明し
同意のもと行われるべきもの。
ところが忙しい医師に代わって
看護師が説明し予約して
交通手段の手配まで行います。
患者さんは
日頃お世話になっている看護師さんに断ると悪い…
という気持ちで、
「行きたくないけど…」と言いながら承諾されます。

 

もし断ると医師の機嫌を
損ねてしまう恐れがあります。
死ぬまでお世話になるのだから
先生の機嫌を損ねたら自分が困る…
患者さんは断れない立場。
実際に検査を断ると
看護師や患者に露骨に不機嫌になる医師がいます。

 

なぜか?
血液透析は診療報酬として請求できる金額が
年々厳しくなっているからです。
病院はたくさん検査をして
利益を増やそうとします。
検査は患者さんのためでもありますが
同時に病院の利益にもなります。

 

100歳のおじいちゃんが
透析治療を終えて検査に向かうとき
ボソッと言いました。

こんなに辛いのがわかっていれば
わしは透析を断った。
もう100年生きたし十分や。
でもシャントをつくってしまったからには
受けないわけにいかんな。
子供らも許さんやろう。
生き地獄やな、ははは。。

 

100歳になって
毎日これといってやることもない。
平和に暮らせる日々に
幸せを感じるのではないでしょうか。
ところが2日に1回苦痛を伴う治療があり
治療を行なうことでさらに苦痛が増える。
おじいちゃんはそんな余生を
望んでいなかったと思います。

 

血液透析を始めると
どれくらいの制限があるか。
どれくらいの処置が必要か。
どれくらいの検査があるか。
どれくらいの苦痛があるか。
治療を続けるとどんな弊害が起こるのか。。
医師は親切な説明をしません。
そして家族は
「できることは何でもしてください」
「先生にお任せします」という。

 

医師は個人の幸せよりも
延命を優先します。
それが医師の仕事だから。
当時、透析患者1人当たりの病院の収入は
月40万~50万円でした。
治療はまるで全員の望みであるかのように見えますが、
実際は医師も家族も患者も盲目。

 

長く生きてくれることだけを
家族が望んでいるわけではないでしょう。
ただ、そうするしかない。
お医者さんの意見に従うことが正しい…
と思わせているのが今の医療です。
医療は専門的で難しいからと
医者任せにしていいのでしょうか。
非力な看護を痛感します。

 

 

①白い巨塔の世界は今も顕在←  →③おばあちゃんの明日

 

 

ナースのメールマガジン^^
【心と身体のStudyMail】

コミュニケーション・心の看護・看護師の新しい在り方について書いています。
詳細はコチラへ

メルマガ登録
メールアドレス
ニックネーム
職種・経験
お住まいの地域



powered byメール配信CGI acmailer

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

カレンダー

2017年8月
« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031