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「お医者さまは神様じゃない」白い巨塔の世界は今も顕在

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江戸時代の日本は
薬草を用いた治療を行なっていました。
月の周期に合わせた生活をして
自然と共に在ることが当たり前でした。
平均寿命は50歳くらい。
西洋医学が日本に入ってきて
驚いたのは当然のことだったと思います。

 
たった一錠の小さなカプセルで
激しい苦痛から解放される。
仕方がないと諦めていた死も
手術をすれば生き永らえるー
それを施す医者は、まるで魔法使い。
苦しみから救ってくれる
神様のように見えたことでしょう。

 
ところがその後
西洋医学を施す病院は組織をつくり
西洋文化の競争原理に基いて個人経営に。
さらに国の援助を後ろ盾として
医療技術を発展させると同時に
高収入の職業となり事業拡大が図られました。

 
そして今は?
私たちナースは過剰な医療に辟易しています。
医師のヒエラルキー、
看護師のヒエラルキー、
業種間のヒエラルキー。
抗えない競争社会に医療は汚染され
医療の目的は健康よりも
経営、収入、事業拡大に変わってしまいました。

 
本やドラマの世界であるかのような
「白い巨塔」は今もなお健在です。
ナースの「あるある」を書こうと思います。

 
…  …  …

 
総合病院で働いていたときのこと。
大学の教授がやってきて
回診を行なう日がありました。
ひと月前ほどから医師や管理職は
その準備に追われていました。
上手に患者の状態を説明できるように
情報整理をしておく必要があるからです。
患者の状態を整えて
自分の成果を見せなければ評価が下がるからです。

 
そして回診の前日、医師からこんな指示が出ました。
「回診の間、◯◯さんを隠してくれ」
◯◯さんは痙攣発作で入院されている女性でした。
薬でコントロールをしていましたが難しく
打つ手がない状態。
頻繁に発作を起こしているため
意識状態は朦朧としていて、
何を言うかわかりません。
医師はこう考えたのでしょう。
万が一、回診で発作を起こされたらマズい…!
万が一、余計なことを言われたらマズい…!

 
それに従う病棟師長にもうんざりしました。
医師の指示、師長がそれに従えば
その下の看護師が意見できることではありません。
看護師は医師の立場がわかるから協力せざるを得ない。
教授が回診に来るという連絡を受け
主任看護師が◯◯さんをベッドごと倉庫に運びました。
そして空のベッドを病室に入れました。

 
回診の日はリハビリや検査をストップし
患者さんは散歩や面会も止められて
2時間前からベッドの上にいるよう求められます。
医師はみな朝から準備に追われ
診察どころではありません。
看護師はカルテを見たくても
取り上げられて見れない状態でした。

 
患者よりも、治療よりも、優先される回診は
いったい何のためなのでしょう。

痙攣を起こす恐れがある患者さんを
隠した医師が悪いわけではないと思います。

そういう医療の在り方に
問題があるのだと思います。

その被害を患者さんが被っています。

納得できないことに
従わなければならないもどかしさが
心を病んでいきます。。

 
…  …  …

 
→次に続く

 

 

【看護の本質とは】

看護の本質は「関わり」である。
コミュニケーションを通して心の問題を解き
その人なりの正道に従えるよう導くこと。
その人が正しいと思う日常生活が維持でき
健全な心と身体を取り戻す関わりが看護の本質である。
そのため看護師自身が実存的価値を持ち
自らの心身の健康を実践しているべきである。

山咲凛子

『看護の本質は“関わり”である』~理想と現実のギャップとは~

 

 

 

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