予防看護のビジネスづくり <menu>をご覧ください ↓

menu

山咲凛子

「体調不良の看護師が7割以上!」自分の身は自分で守る。インナーナースを育てよう♡

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

日本医療労働組合連合会が2010年にナースの労働実態を調べてくれています。

報告書には日本赤十字看護大学の川嶋みどり教授など著名な方々が、ナースの労働環境改善を切実な文章とともに掲載してくださっています。

<看護職員の労働実態調査「報告書」>

この結果報告から“ナースの体調不良”を抜粋してまとめました。

 

 

ナースの労働と健康の実態

 

1.健康への不安

ナースが「一度受診した方がいいかな…」と思うとき、同時に思い浮かべることがあります。それは周囲への迷惑。自分が病院を受診するために休みを取ったり、勤務から抜けることに非常に気を遣います。そのため自分が働く院内で受診することが常識になっていて、ナースは自由に病院や医師を選べない状況です。

 

職場で受診できるのは便利…普通はそう思うかもしれませんが、院内で受診を済ませるのはデメリットもあります。自分の受診によって、患者さんやスタッフに煩わしい思いをさせないよう、できるだけ簡単に受診を済ませようとします。重篤な状態や感染症以外は特に診察や検査を受けず、業務の合間に医師に処方だけを依頼することが珍しくありません。そうして薬剤に安易に頼れる環境が、ナースの体調不良を助長させています。

 

うつ病などのメンタル疾患の場合、一般の企業であれば診断書を勤務先に提出して病気が明るみに出ます。ところが病院の場合は院内で事が済むため闇雲にされてしまうことも。誰にも言わず、ひとりで抱え込んで働いているナースも少なくありません。

「看護師なんだから、ちゃんと自己管理しなさい」という上司の一言でナースは心を閉ざしてしまうのです。

 

★調査では1年前と仕事量の比較を行なっていました。

「大幅に増えた」が26.7%
「若干増えた」36.4%
合わせると約3分の2が、仕事が増えたという認識でした。

今、10年前、20年前と比べてどうでしょうか。
医療は進歩しているはずなのに患者が減ったとは思えない。
それどころか、さらに多忙になっているのでは…?

 

★自らの健康について
「健康に不安」50.5%
「健康に大変不安」11.3%
合わせると61.8%が不安を感じています。
さらに、仕事での「強い不満、悩み、ストレス」が「ある」のは約7割でした。

 

 

2.慢性疲労症候群

★「疲れが翌日に残ることが多い」51.2%
「休日でも回復せず、いつも疲れている」22.3%
合わせた「慢性疲労」は73.5%です。

約30年前の調査が66.3%だったことに比べると、ナースの明らかな健康の悪化が見られます。

 

★2013年の調査では、妊娠者の3分の1が夜勤を免除されておらず、
3人に1人が切迫流産を起こしています。

これは女性労働者平均の2倍近い値です。

 

<日本医労連提出資料より>

 

 

3.体調不良の自覚


★ほとんどが精神的な負担で起こる症状になっています。
1988年に比べると全般的に増えていて、ナースの健康被害は著明です。
2011年に行われた日本看護協会のメンタルヘルスの調査では、長期傷病休暇のうち3~4割がメンタルの疾患でした(診断書を提出した者のみ)。

 

 

4.増える薬の常用

★薬の常用は「なし」が40.5%で、逆に約6割が何らかの薬を常用していることになります。

「鎮痛剤」29.0%
「ビタミン剤」19.0%
「胃腸薬」17.6%
「緩下剤」11.1%
「睡眠剤」6.9%(1,913人)
「安定剤」4.3%(1,194人)
「抗うつ薬」1.3%(350人)

過去3回の調査結果と比較すると「安定剤」も「睡眠剤」も常用者が増えています。
「安定剤」は1988年から2009年でほぼ2倍増に。

 

 

5.休憩時間が取れない

★規定の休憩時間を職員に与えなければ労働基準法違反ですが、ナースは「休憩が取れたら嬉しい」「取れなくても仕方がない」という認識です。
命に関わる現場では仕事の優先度合いが非常に難しく、休憩を取っている者が悪く思われたり、周囲への遠慮や気遣いによって休憩を取れない新人ナースが珍しくありません。

「まったく取れていない」という回答が4割です。

 

 

6.短い勤務間隔

看護職員条約・勧告では、勤務間隔を「12時間以上」空けることになっていますが、
実際は夜勤で不規則なうえ残業が多く、次の勤務までの間隔が短くなっています。

★「12時間未満」が全体の7割。
4人のうち3人が規定を満たしていません。

「8時間未満」以下は51.4%
「6時間未満」22.5%
「4時間未満」9.1%でした。

 

 

7.日常的な労働基準法違反

仕事の責任感から、早く出勤して可能な限り患者さんの情報収集をしようとします。始業時間までにできるだけ準備を済ませて、業務をスムーズにしようと心がけます。とくに新人のうちは誰よりも早く出勤して努力しなければならないという空気があり、上司も勤務時間前の勤務を黙認しているのが実情です。

仕事の準備は勤務時間内に行われるべき。ところがそれでは時間内に業務が終わらないため、情報収集や準備を始業時間前に行うことが当然になっています。

★残業「30分以上」は
「日勤」43.0%
「準夜勤務」54.1%
「深夜勤務」49.5%

長時間労働の「2交代勤務の夜勤」においても47.6%。
ほとんどがサービス残業と思われると調査結果にあります。

 

★賃金不払い労働の主な業務は
「記録」60.2%
「患者への対応」51.8%
「情報収集」43.9%

「研修」や「各種委員会」も約2割あります。
いずれも、「仕事」なのに。

 

★年次有給休暇は
「全て取れた」は6.8%
「3割以下」52.8%(2人に1人)
「全く取れなかった」9.4%(10人に1人)

 
2010年の報告書の結果をまとめましたが、周囲には心療内科を受診するナースや離職するナースが明らかに増えている…と感じている人が多いのではないでしょうか。

 

 

 

自分の身体は自分で守ろう

労働条件の改善や環境改善を待っているうちに、体調不良が病気になって人生が台無しになってしまうかもしれません。病気になってから後悔しても、職場は責任を負ってくれませんよね。

 

「自分の身は自分で守る」
看護の五感を自分に使おう。

 

 

こんなふうに思ってみてください。

 

 

看護師ひとりひとりの心の中には

『Inner Nurse』がいます。

 

 

“内なる看護師”

自分の健康を担当するパートです。

 
Inner Nurseは、母親が病気の子供を看病するように、本来備わっている女性の性質。
Inner Nurseはうるさいことを言うのではなく、いつもあなたを見守ってくれています。
そして何か気づいてほしいことがあるときは、身体に症状のサインを送ります。
とても無邪気な子供のナースがあなたに訴えかけているのです。
だけどあまりに不快な出来事や我慢、やらなければならないことに追われて見失ってしまったかもしれません。
内なる看護のチカラを取り戻しましょう。

 

 

 

Inner Nurseとつながる5つの観察

自分の身体の感覚に気づいて、その感覚を客観的に観ることは、自分を知るために大切です。

1.体温の変化を感じる

今日の体温を感じましょう。

目が覚めたとき、今日は身体が冷えてるな、汗をかいてるな、温かいな、手足が冷えてるな、など自分の身体の感覚に注意を向けます。

 

2.血流の変化を観察する

手足のむくみや、皮膚の色を観察しましょう。
前日に食べたものや排泄、睡眠の質、ホルモンの変動、月の周期で体内の水分出納バランスは変化します。
携帯やパソコンをよく打ち間違えたり、仕事が捗らないとき、よく物を落とすときなどは、手に何となくむくみがあるかも。

 

3.呼吸状態を観察する

自分がどんな呼吸をしているか観察しましょう。
目覚めたときの呼吸、歩いているときの呼吸、考え事をしているときの呼吸、楽しいときの呼吸など。
最大換気量は約2Lですが、どれくらい取り込んでいるでしょうか。

 

4.姿勢を観察する

200コの骨と600コの筋肉からなる身体のバランスを観ましょう。
鏡で顔の左右の違いや、身体の左右差を観ます。
全体の緊張や硬さ柔らかさなど。

 

5.心の状態を観察する

目が覚めたとき、最初に思い浮かんだ言葉は何でしょう?
自分によく言い聞かせている言葉は何でしょう?
心の中で無意識的に行っている自分との対話に気づきましょう。

 

 

 

Inner Nurseを育てる5つのポイント

自分の身体に働きかけを行うことは、心の強さになっていきます。

1.深呼吸で自律神経を整える

呼吸は自律神経を刺激します。
吐く息を長くすると副交感神経を刺激して、心も身体もリラックスします。
腸の動きが良くなり、血液循環を促進します。
毎日10分間深呼吸をしましょう。

 

2.身体の感覚に意識を向ける

呼吸を10分間行なって気持ちが落ち着いている状態で、身体の感覚に意識を向けます。
ジーンとしている部分や、温かさや冷たさ、洋服が当たっている皮膚の感覚、お尻の重み、背もたれの感覚、筋肉のピクつき、わずかな痒みなど、普段気づかないような微細な身体の感覚を探しましょう。

 

3.心地いい言葉を唱える

言葉にはエネルギーがあり、その波動は自分の身体にいちばんよく響きます。
自分が心地いいと感じる言葉を唱えることから一日を始めてみましょう。

サンプルを載せておきます。
「すべての万物が平和でありますように」
「すべての万物が調和でありますように」
「すべての万物が幸せでありますように」
「すべての万物が愛で満たされますように」

よかったら使ってみてください^^

 

4.体操で左右のバランスを整える

身体の左右のバランスは、心のバランスを表しています。
体操は一つ一つのポーズに意味があり、ラジオ体操で十分効果あります。
仕事の休憩時間に一人になれる場所を見つけて、3分や5分でも体操を行うと気持ちがリセットされるでしょう。

気功体操の動画をサンプルに載せておきます。
9つあります。

<④エネルギーボディワーク<気功体操1.体をほぐしましょう> >

 

5.寝る前に身体にお願い事をする

眠る前に、「明日こうなったらいいな~」と思うことを心の中でお願いしましょう。
「~しませんように」「~になりませんように」という文章は叶えてくれません。
非定型の文章にならないよう注意します。
そして目が覚めたとき、叶ったかどうかに関わらず、「ありがとう」と先にお礼を言います。

 

 

 

終わりに

自分を好きにならなければ、人を好きになるのは難しいものです。
自分をしるために、外側に向いている意識を、内側に引き戻す必要があります。
自分に時間をかけてあげることが、自分を好きになる最初の関わりです。

体調不良は自分と向き合う機会。
内なるナース<Inner Nurse>が後見してくれています。

 

 

ナースが読む【心と身体のStudyMail】

心の看護やコミュニケーションをお伝えしています。

詳細はこちら

メルマガ登録
メールアドレス
ニックネーム
職種・経験
お住まいの地域



powered byメール配信CGI acmailer

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

カレンダー

2017年12月
« 11月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031