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「ホルモン剤の精神的副作用」山咲流、病気の自分と上手に付き合う方法

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ナースからの電話相談でのこと。
就職先で悩み、もとの職場に戻ろうかどうしようかという相談でした。
収入のこと、住居のことなどいろいろ考えて、安全で万全な選択をしようと思っているからこその悩みでした。
悩んでいるとき抜け落ちているのは『自分はどうしたいか?』です。
それが決められないのは「過去の自分が影響しているから」
迷ってしまうのは「今の自分が知っていることで考えるから」
つまり意識が内側にばかり向いていて、“私”にこだわっているので悩みの渦にハマっていきます。
悩んでいるときこそ、意識を外側に向けて身体を動かし、人に関わって情報収集するべきなんですね。
悩みはすべて自分の中から生まれます。

 

 
就職に関しては1時間足らずで解決しましたが、相談者さんの様子が気にかかりました。
なんとなく、このままだと半年後くらいにうつ病になってしまうような感覚がしました。
相談者さんも、相談が終わりかけると「もう一つ相談していいですか?」と同じ話しを繰り返し、なんとなく電話を切ることにためらいがあるようでした。
私は身体の具合を尋ねてみました。
すると大きな子宮筋腫の手術をした経歴があり、今も男性ホルモンの薬で抑えているとのことでした。

 

 
副作用を尋ねると「落ち込みやすくなる、感傷的になりやすいって先生から言われました」と。
相談者さんは周囲の人との関わりが少なく、自分がやりたいことがあるのに情報が少なく、自分の殻に閉じこもりがちのような印象でした。
ホルモン剤にもさまざまな種類があり、私はあまり詳しくありませんが、男性ホルモンの薬なら“男性性”の作用が少なからずあると思い、アドバイスしてみました。
「男性性は人間関係を断ち切る作用があります。自分と他者と差をつけて、自分の成果にこだわる傾向がありますよ」と。
「それと、感情的になってはいけないと思って、感情表現をしなくなるかもしれません」と説明しました。

 

 
すると相談者さんは「えええ~~~、まさに私そんな感じです!」
「わかります!私いつの間にかはしゃぐことができなくなって、友達と会うのが面倒で…」
「一年前くらいからその薬を飲み始めたんですが、この一年間ほとんど一人で過ごしてます!」と。
医師から副作用として告げられているので、ある程度仕方がないと思っていたようですが、それは自分の病気とうまく付き合うことができていません。
薬のせいだから仕方がないと思っているうち、あらゆる面に不具合が起こり、それらをすべて薬や自分以外の事柄のせいにして、うつ病になっていきます。
相談者さんはこのままだと危うい状況でした。

 

 

 

男性性の否定的な側面は、自分と他者の差をつけて、冷淡で理屈っぽく、人間関係を断ち切る傾向があります。
女性性を抑圧するため、感情が卑屈になり歪んだ表現をしやすくなります。
けれども肯定的な側面もあります。
男性性の肯定的な側面は、計画性、実行力、行動力、評価、成果を出すこと、論理的であることなど。
夢や目標を叶えるチカラは男性性の肯定的な要素です。
相談者さんは、この一年助産師学校に通い、精力的に勉強して国家試験に挑んでいました。
国家試験合格を最優先にして周囲との関わりを断ち切っていたため、情報不足で就職がうまくいってなかったんですね。

 

 
「私、薬を飲むのが嫌なんです。でも仕方がないと思って飲んでいます…」
ということは、筋腫がある自分の身体と仲良くできていないということ。
最近、膵臓系のデータや腎臓系のデータにも異常値が出てきた、と。
自分で自分の身体を攻撃しているんですね、きっと。
こんな身体だから薬をのまなきゃいけない、そのせいで副作用がある、そのせいで思うように動けなくなっている、と心のどこかで自分自身を責めています。
言い換えると自己不信。
ずっと自分に不信感を抱いてきた結果が身体に現れています。
ホルモン剤の内服をやめて検査結果を正常値にしたところで、また他の部分に異常が現れるでしょう。

 

 
この問題の解決法は、自分がやりたいことを明確にして、その方向に意識を向けて人と関わり、情報を増やしていくことです。
薬の副作用だから仕方がないと思うのではなく、そういう副作用があるなら、そうならないように気をつけるのが上手な付き合い方。
この相談者さんの場合、男性性の肯定的な側面を活かしていくことがいいと思われました。
夢を叶えるための小さな目標を一つ一つ達成して自信を取り戻していくことで、心の状態が安定します。
薬は体調を整えるために内服するのだから、大切な自分の一部になります。
自分が決めた夢に向かって、一段、一段、階段を昇っていく。
その積み重ねで獲得する自己信頼が心と身体を健康な状態にしてくれるでしょう。

 

 

子宮の病気や更年期障害でホルモン剤を内服している女性が少なくありません。
ホルモン剤は精神的な副作用が強い薬剤です。
自分自身と上手に付き合ってくださいね。

 

 

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