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薬には必ず明暗がある。看護師は影に潜む作用を知っておく。

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看護師の中では“ロキソニン”を知らない人がいないと思います。
ちょっと大きめの薄いピンクの、です。
以前勤めていた訪問看護では、定期処方で何年も飲み続けている患者さんが多数いました。
整形外科にいた頃は、ロキソニンを処方していない人がいないというほど日常的な薬で、今では薬局で誰でも買える薬になっています。
気軽に飲んでいるナースが多いかもしれません。
でも、ロキソニンは「劇薬」です。

 

患者さんが内服している薬剤を調べるとき必ず副作用にも目を通しますが、どの薬も覚えきれないほど多数の副作用が書かれています。
ただ、経験則から言えるのは、副作用が起こることは滅多にない。
頭の片隅には、副作用が起こり得ることもあるけれども起こらなければOK、副作用が出れば別の薬に変える、というのが医療現場の認識ではないでしょうか。

 

 

 
薬には、必ずプラスの効果マイナスの効果があります。
症状はピンポイントなので“効いた”と判断がしやすく、副作用より効果を優先して処方しますが、身体は見えないところで同じだけマイナスの作用も受けています。
副作用がピンポイントで顕著に現れるのはよっぽど酷いとき。
そうでない場合は身体は広範囲にダメージを受けています。
受けたダメージを修復するために、全身のいたるところで薬のマイナス効果と戦っているのです。

 

副作用が症状として現れていないからOKという判断は、あまりにも短絡的。
“見えるもの”でしか判断しない、“成果”で物事を判断する、“戦い”の在り方である西洋医学の特徴です。
ピンポイントの効果の影で、全身の各細胞は自分たちをダメージから守ろうと必死で戦っているんですね。

 

 

 
血液透析は原因不明であることが大半です。
ほとんどの患者さんのカルテには「慢性腎不全」と書かれていますが、慢性腎不全は原因がわからない場合の病名です。
なぜ腎不全になったかはわからないが、腎機能が正常に機能していないのでとりあえず「急性腎不全」という診断をして検査や薬の処方を行います。
それが治らず悪化していった結果「慢性腎不全」という病名に変わり、医師から「透析をしなければ死ぬよ」と言われて透析が始まるんですね。
原因追求はまったく無視されたまま、中には毎回太い針を刺さなければならないことも知らないまま、一生続けなければならない治療を初めてしまうのです。

 

私は透析患者さんに「なんで透析することになったの?きっかけは何だったんですか?」とときどき尋ねていました。
何年も透析をされている人はもう、自分の人生をほぼ諦めていらっしゃるので冷静にいろんな話をしてくださいます。
「骨折の手術をした後やねん。たぶん麻酔のせいやと思う。先生ははっきり言わんかったけど、それしか原因はないと思うんや。。」
「出産後なんです。帝王切開してから腎臓がおかしくなって元に戻らなくなって透析に。。」
「私、薬を飲みすぎたんよ。毎日頭痛がひどくてね、10年ほど前の話やけどロキソニン14錠飲んでたんよー。馬鹿でしょう?」

 

ロキソニンを14錠飲んでいた話をしてくだったのはとても上品な奥様で、穏やかな人柄の女性でした。
旦那様が仕事で忙しく出張が多いため、家のことは全部その人がしていたそうです。
毎日子供の世話をひとりで抱えてPTAや自治会の役員なども請け負って、ずっと毎日イライラしていたと。
頭痛持ちなので頭痛が起こるのが怖くて、毎日頭痛薬を飲み、でもだんだん効かなくなって、いつの間にか毎日14錠飲んでいた、と。
「先生もこんなに飲んだらあかんって言ってたんだけど、もうどうしようもなかったのよ。。」

 

処方していた医者がいるということ。
西洋医学しか知らない医師が個人の悩みを解決できるはずもなく、患者さんが訴えるままに薬を処方するしかなかったんでしょうね。
もしこの女性に、心の問題を解決できる人が関わってあげることができていたら…
人生は180度変わっていたかもしれない。
処方する医者のそばに看護師がいただろうに…
だけど看護師は医師の指示に意見できる立場ではありません。

 

 

 
そのころ私も頭痛持ちで、よく鎮痛剤を飲んでいました。
ボルタレンはよく効きますが、内服してしばらく経つと空嘔でオエッてなるので避けていました。
ボルタレンの座薬が止められず、長期連用して胃潰瘍で出血した患者さんもいました。
ボルタレン座薬を投与した後の血圧低下は著名です。
血液循環は全身に影響するため、全身の細胞がダメージを受けているということがわかりますね。

 

マイナス作用の毒は完全に排泄されず、体内に蓄積されていきます。
何年も飲み続けるとどうなるか?
自分で自分の身体にダメージを与え続け、また一つ病気が…

 

副作用はピンポイントで現れないから気づきにくい。
ロキソニンを含む鎮痛剤だけでなく、すべての薬に共通しています。

 

副作用に関する記事があります。
医療従事者さんはご覧くださいね。
<「重大な副作用」が追加されたロキソニンは安全か?~医師による解説>

 

 

~心の関わりで日本を健康にする~
「予防看護学基礎講座」東京
1月21日(土)と22日(日)10時~19時

 

 

ナースが読む【心と身体のStudyMail】

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