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「ストレスってどこから来るの?」ナースが学ぶ心と病気の連鎖/第6講

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“ストレス”という言葉は、医師にとっても患者にとっても都合がいい言葉であることを、看護師がモヤモヤする医療の矛盾⑦でお伝えしました。

現代の医療は対症療法であり、根本的な治療ではありません。ストレスの元になっている真の原因に自分で気づき、日頃の在り方を見直さなければ病気は繰り返されます。そもそも“ストレス”とは一体何でしょう?今回はストレスがどのように発生するかについて考えましょう。

 

 

ナースが学ぶ心と病気の連鎖
「ストレスってどこから来るの?」

 

ある日、学校の先生が病院に行きました。最近くしゃみと鼻水がひどく、眠りが浅いせいか倦怠感も強いため受診しました。診察の結果「アレルギー性鼻炎ですね」と言われ、血液検査と薬の処方を受けました。

先生は医師に尋ねました。「アレルギーの原因は何ですか?」と。すると医師は「んーアレルギーの原因はよくわかっていませんが。ストレスですかねぇ」と答えました。先生は(そうか、私はかなりストレスを受けているんだ…)と納得しました。

普段から自宅に仕事を持ち帰って夜中まで作業をしているため、たびたび寝坊をして遅刻していたのです。体がだるく体調が良くない日もありましたが、それでも先生は真面目に取り組み、休まず出勤していました。

 

帰宅後、内服薬を飲んで症状が治まり安心しました。久しぶりに熟睡した先生は翌朝うっかり寝坊してしまい、慌てましたが10分遅刻。他の先生から「また遅刻?先生なのにダメじゃん」と言われて、またムカムカした気持ちが湧いてきました。

薬を飲み続けて症状を抑え、季節が変わった頃アレルギー症状は治まっていましたが、その後先生は、風邪をひいて病院を受診していました。再び薬で症状を抑えて仕事を続けていたのですが、その一年後、先生は腰痛で整形外科に…

 

 

 
1800年代の心理学者カール・グスタング・ユングは、人は”ペルソナ”という仮面をつけていることを提唱しました。ペルソナは決して悪いものではなく、円滑な社会生活を営むために必要な“外向けの顔”です。

私たちは社会から期待された役柄を日々演じています。本来、人は多重人格であり、その場に必要な役柄をこなしています。

母は母親らしく、父は父親らしく、男らしく、女らしく、娘らしく、子供らしく、30代らしく、40代らしく、社会人らしく、看護師は看護師らしく…というもの。社会の常識に沿った人であろうとする、通常の行いなのです。母親の顔で職場に行きませんし、妻の顔で子供に関わりませんね。その場に相応しい役柄を演じています。

そして、この“ペルソナ”と自分自身を混同することは、非常に危険であるとユングは指摘しています。

 

 

 
この先生の問題は“自分は学校の先生だ”と思っていたことにあります。「先生なのに遅刻しちゃダメじゃん」と言われるたびに、自分がまるごと否定されていると思っていたのです。

本当は“先生”というペルソナを否定されていただけなのに。

 

もしかすると、この先生は本当に先生になりたかったわけではないのかもしれません。両親に敷かれたレールの上を歩いて先生になったか、先生になればきっと周囲から認めてもらえると思って先生になったのかもしれませんね。

いえ、本当に先生になりたくなくても構わないのです。ただ、両親の期待に応えることを自分で決めて先生になったのなら問題ありません。周囲から認めてもらうために先生になることを決めたのであれば心の問題に至らないのです。

敷かれたレールの上をなんとなく歩き、なんとなく先生になり、なんとなく仮面をつけてしまっていることが、心に問題を引き起こしています。

看護師も同じ“ペルソナ”ですが、あなたは大丈夫ですか?

 

 

 
“ストレスは本来の自分との不一致”。一見、他者から与えられているような感じがしますが、受け取った自分自身にあります。自分と社会を切り離していないことによって、自分でストレスにしてしまうのです。本当の自分は怠惰でいい加減でダラダラしていたい自分であっても構わないのに、ずっとその役柄を演じ続けることでストレスが発生するんですね。

私たちはとてもファンタジー好きであることを第2講でお伝えしましたね。映画やドラマを観ているとき、主人公と自分を同一化して手に汗をかいていることがありませんか?自分は安全な部屋にいるのに、主人公と同じように心臓がドキドキしたり。これと同じことを行なって、ストレスを感じているのです。

逆に、CMになった途端、夢から覚めたように自分に戻り、トイレに行ったりしますね。これが自分と役柄を切り離したときです。“自己同一化解除”といいます。自分と役柄を切り離すことが難しい…と思うのは実は気のせいで、誰でも常に行なっていることなんですね。

 

 
私たちには二十歳で成人するという認識があり、学校教育を卒業して社会人になると勉強の機会を失います。しかしながら二十歳は体が成人しただけであり、心の成長は社会に出てから人生の最期まで続くのです。

自分自身や心についての知識を増やすことで、悩みから解放されることがたくさんあります。

 

 

看護師・心力教育家/山咲凛子
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ナースが読む【心と身体のStudyMail】

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一生懸命なのに何故か満たされない、何故か成果を感じない、何故かモヤモヤする…。何が原因かを考える間もなく、がむしゃらに勤務を続けている看護師に。

看護師は身体について理解しているため、心についても理解しやすい職業です。

心とは、身体を構成する小さな細胞一つから、遺伝子やホメオスタシス、感情レベルから生命の起源、そして自然や宇宙まで拡がる壮大な想像空間を意味します。心と身体を通して、あらゆるものとの繋がりを知るメルマガです。

看護にコミュニケーションやコーチング・セラピーを取り入れると、患者さんへの関わりがどんなふうに変わるのか、またあなた自身の心の問題を解決する方法、今後ナースが病院を出て個人で活動する在り方などをお伝えしています。

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