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「異常ありません」は健康なわけじゃない!看護師がモヤモヤする医療の矛盾!⑤

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日本では各自治体や企業で健康診断が勧められています。高額を支払って受ける人間ドッグやがん検診もあります。医師から告げられる「異常ありません」の言葉にホッとする人が多いかもしれませんが、その言葉の“真意”に気づいているでしょうか?

病院やクリニックでも検査データに異常がなければ看護師も安心しますが、本当に安心していいのでしょうか?検査の正常・異常の“真意”を考えましょう。

 

 

毎年健康診断を受けたり人間ドッグを受けている人でも、突然の症状によって、すでに進行した癌が発覚することがあります。「健康診断を受けていたのになぜ?」「人間ドッグを受けていたのになぜ?」と不信感を持つことになります。

中にはどうしてくれるんだ?と責任を求める場合もあるようですが、“あのとき行なった検査では異常ありませんでした”と言われると、それ以上どうすることもできません。高額な代金を支払い、苦しい思いをして検査を受けているにも関わらず、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

よく考えてみれば、当たり前のことなのです。

 

 

 

 
人間の身体は数ミクロンの小さな細胞の集合体で、約60兆個の細胞で構成されています。その小さな細胞が何万個、何億個ずつ集まって、心臓・腎臓・胃・脳・血管・子宮など必要な機能を果たしています。

たとえば心臓は3000億個、肝臓は2500億個、腎臓は左右それぞれ1500億個ずつの細胞が集合し、必要な役割りをしています。その活動のエネルギー源は酸素です。

それぞれ別の働きを行なっていますが、各臓器がバラバラに動いているわけではありません。“ホメオスタシス(恒常性)”があり、常に全体が全体のバランスをとって動いています。

 

 

もしあなたが何かに悩んでじっとうずくまり、浅い呼吸をしていることが多くなると、体内の酸素濃度が下がります。すると細胞が酸欠になるのを防ぐため、自律神経の働きによって心臓は心拍数を上げます。

それでも酸素が足りない場合はホルモンの働きによって腎臓で水分のろ過を制限し、血流量を増やして血圧を上げます。そうしてできる限り身体の隅々まで酸素が行き渡るように、脳は司令塔の役割りをします。

すべての細胞が24時間それぞれの機能を果たしながら、お互いに作用し合い、全身の機能が円滑に行えるように維持しているんですね。

 

 

ところが検査は、全身を調べているわけでも、詳細な機能を調べているわけでもありません。身体には、まだまだ調べることができない部位がたくさんあり、全身を調べることは不可能。検査で診ているのは、ごくわずかな一部分なのです。

また一つ一つの小さな細胞が正常かどうかを調べているわけでもありません。60兆個の細胞をくまなく調べることも不可能なのです。

医師が告げる「異常ありません」という言葉は、
正確には「調べた部分は、わかる範囲で異常ありません」ということを意味しています。

健康診断を受けているから大丈夫、人間ドッグで異常がなかったから大丈夫という、検査で異常がなかったから大丈夫という判断が、そもそも違っているのです。

どれほど多くの検査をしても“健康体である”という確証はないのです。

 

 

 

患者が健康保険に入っていない場合、医師はとても気にします。不機嫌になる医師もいます。そして健康保険に入っていない理由や、いつになれば入るのか、看護師や事務員や患者に尋ねます。大きな病院よりクリニックなどの小規模施設の方が敏感な傾向にあります。とくに生活保護を受けている患者は、支払いの心配をする必要がないため施設は安心します。

何のためでしょう?

たとえば、どの病院にも血液検査には“セット項目”があります。各施設でつくられていて、病状に応じて検査伝票の1ヶ所に印をつければ数十個もの検査が指示されるもの。医師や看護師の業務、医療費の計算、検査会社の請求計算が便利なこのシステムをどこの病院も使っています。

ところが医師は、健康保険に加入していない患者のときは、検査伝票に並ぶ一つ一つの項目にチェックをします。なぜならセットにすると検査項目が増えて患者の負担金が高くなるからです。面倒ですが、本当に必要な最小限の検査だけを行います。

もし健康保険に加入していれば、自己負担金がそれほど変わらないためセット項目を用います。同時にがん検診や他の検査を促す場合もあります。本来必要な検査は、患者にその必要性を十分に説明して同意を得ることが医師の義務ですが、健康保険があるがために容易く検査項目を増やすことが可能になっているのです。

親切な医師として?それとも経営のため?

わかりませんが、必要な検査以外の検査も行なってくれています。

そして悪いところが見つかれば引き続き再診を促して、さらに詳しい検査を行い、投薬が始まるんですね。

 

 

 

 
1999年に高血圧の判定基準が改定されました。それ以前は収縮期血圧が160mmHg以上を高血圧としていましたが、140mmHgになりました。これによって軽い降圧剤の処方が増えます。

降圧剤は一度内服し始めると、身体がそれに慣れてしまい自分の力で調整する機能が低下します。健康診断を受けなければ降圧剤を飲まなくて済んだかも…ということも起こり得ます。

血管は年齢と共に、少しずつ硬くなっていくのが通常の経過。年をとると皮膚や髪に弾力がなくなるのと同じように、血管も弾力を失い血圧は徐々に上昇します。10年毎に血圧が10mmHg程度上昇していくことは通常の経過なのです。

加齢と共に起こる身体の変化を病気と判定して薬を処方するなら、いつか国民全員が病人にされてしまうかもしれません。

 

 

 

 
病気は身体に症状が起こったときから始まるのではありません。何年も前から少しずつ少しずつ進行し、いよいよ大きな不具合を起こして身体症状になって現れています。

 

病気の火種は、ほんのわずかな心の歪み。小さな細胞の歪みは、周囲の細胞に波紋のように拡がって、いずれ一つの集合体が機能不全に陥ります。それが病気なのです。

 

自分自身の微細な変化は、日々自分で気づいてあげる以外ないんですね。看護師が心と身体のつながりを知って、まず自分自身の専門家にならなければ。

 


 

ナースが読む【心と身体のStudyMail】

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一生懸命なのに何故か満たされない、何故か成果を感じない、何故かモヤモヤする…。不快感の原因を考える間もなく、がむしゃらに勤務を続けている看護師に。

身体について知識と経験を積み重ねた看護師は、心について理解しやすい職業です。心とは、あなたが気がついていないこと(無意識)すべて。身体を構成する小さな細胞一つから、遺伝子やホメオスタシス、感情レベルから生命の起源、そして自然や宇宙まで拡がる壮大な想像空間を意味します。自分を超えてあらゆるものとつながる存在を知るメルマガです。

また医学的な知識に心が加わると、どんなふうに看護が変わるのかについての話とか、あなた自身の心の問題を解決する方法、人生をより自由に快活に生きるための実践的な内容も交えてお伝えします。

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