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Yamasaki Rinko

「病気になる人が減らない現実!」看護師がモヤモヤする医療の矛盾!③

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平成26年の病院の受診者数をご存知でしょうか。
入院が約130万人、外来が約730万人、年間860万人が病院を受診しています。1日の割合で換算すると日本全国で毎日3500人が入院し、外来診療は毎日2万~3万人が受診しています。

平成26年患者調査の概況/厚生労働省

 

 

平成26年の死因の1位は悪性新生物(癌)。亡くなった方は37万人でした。2位の心疾患では20万人、3位の肺炎で12万人、4位の脳血管障害で10万人以上の方が亡くなっています。

死因順位別死亡数の年次推移/厚生労働省

心疾患と脳血管障害の要因になっているのは食生活や運動と関わる生活習慣病。生活習慣病には主に、高血圧、高脂血症、糖尿病、腎臓病、痛風、肥満症、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳出血、脂肪肝、アルコール性肝炎、大腸がん、骨粗鬆症…などがあります。

その患者数はどれくらいいるのでしょうか。

 

 

平成26年の高血圧症の患者総数は約1000万人です。

高脂血症200万人
糖尿病316万人
心疾患173万人
脳血管疾患118万人
慢性腎臓病30万人
慢性肺疾患26万人
腸に関係する癌疾患26万人…

自分自身の食生活や運動、喫煙、睡眠、飲酒などの生活習慣に問題がある人が、これほど多くいるというのが日本の現状です。

日本生活習慣病予防協会/生活習慣病の調査・統計

 

 

死因の1位である悪性新生物(癌)はその起因がわからない原因不明の疾患ですが、原因不明の病気は他にもたくさんあります。たとえば自己免疫疾患やアレルギー性の疾患など。

さまざまな精査や研究が行われ、治療法を見つけるための努力が行われていますが、未だわかっていないものがほとんど。

治すことが困難な“指定難病”は現在300種類以上。指定を受けていない難病は無数にあります。

医療費助成対象疾病(指定難病)一覧

 

 

少なくともこれだけの人が何年も通院や入院を繰り返し、検査や投薬、さまざまな治療を継続して受けているという医療の現状。

あなたはどんなふうに受け止めますか?

糖尿病や腎臓病、心疾患、肝疾患などは永続的に検査をしなければならず、一旦薬を飲み始めると一生飲み続けなければならないと言われている病気がたくさんあります。もう来なくていいですよ、完治しましたよ、と言われるのは極わずかな人数。

そんな中、多くの看護師が感じ始めているのではないでしょうか。

「病院は本当に病気を治せているの…?」

「病院に来ると、悪くなってない…?」

 

 

 

 

30年前、20年前、10年前、そして今。
病棟も外来も看護師の忙しさはまったく変わっていません。
昔よりも忙しくなっているという看護師もいます。

けれども看護師は、仕事の忙しさが嫌なわけではありません。業務や雑務、医師の補助などに追われ、望ましい看護ができないまま慌ただしく過ぎていくだけの現状に、漠然とした不満を感じているのです。

何か言いたそうな患者さんの視線を感じながらも応えることができなかったり。
本当はもっとゆっくり移動した方がいいのがわかっていながら、早足で車いすを押していたり。
一つ一つの動作を見守ってあげたいのに、つい急かしてしまったり。
受け持ち患者さんとじっくりコミュニケーションを取りたいと思っても、その時間が取れなかったり。

看護の役割りを十分に果たせないまま、ただ時間に追われて働き続けている、そんな自分に嫌気がさしてしまうのです。

 

 

看護の仕事の中心は、診察の補助や医師の指示の処理ではありません。注射や点滴、傷の処置でもありません。

患者さんがより良い状態で治療を受けることができるように、日常生活を援助することが看護の役割り。

この方がこれまでどのような人生を歩み、どのような病気の経過をたどり、今どのような環境にいて現状に至っているか、全人的な観方を通して、その方に合った援助を工夫していく“関わり”が看護なのです。

そのためにコミュニケーションをとり、目と手で観察をして予測し、プランを立てて実践し、そして振り返る…。またプランを変更して実践して振り返り、日常の援助を通してより良い状態へ導いていくことが目標です。

退院されるときや外来では、その方の生活環境に適した方法で自己管理ができるようにと、さまざまな工夫をしながら指導を行うことが私たちの使命なのです。

 

 

それができない、忙しさの原因はどこにあるのでしょう。

日本の医療は目覚ましい発展を遂げているはずですが、なぜ病気になる人が一向に減らないのでしょうか。

 

 

 

 

明治時代、日本に招かれたドイツの医学者エルヴィン・フォン・ベルツ博士がいました。ベルツは日光東照宮を見た方がいいとすすめられ、東京から日光まで14時間かけ、途中で馬を6回乗り換えました。

ところが2回めに人力車で行くと、その車夫は一人で14時間半で東照宮まで行ってしまい、ベルツは「馬よりすごいこの体力は一体どこから来るのか」と驚いて日本人の調査をしたそうです。

肉類などの高タンパク・高脂質のいわゆるドイツ人が理想とする食事を摂らせながら毎日40km走らせたところ3日目で疲労が激しくなり、車夫は走れなくなりました。

そして元の日本人の食事に戻したところ元気に走れるようになったとのこと。

 

 

戦国時代の合戦のシーンで馬に乗った武将たちの後を、足軽が槍を持って駆け足で追っかけていますが、これは十分可能だったということです。さらに「女性においては、こんなに母乳が出る民族は見たことがない」と驚きをベルツの日記に記しています。

そしてベルツは、無条件に西洋の文化を受け入れようとする日本人に対して、こんな言葉を残しました。

「もし日本人があちらの全てを真似ようというのであれば、その時は、日本よ、さようならである。」と。

エルヴィン・フォン・ベルツ

 

 

ところが終戦後、日本は西洋様式の生活や食事、西洋医学を取り入れて“すべてを真似る”という方針をとりました。

西洋医学は、心と身体は別であるという心身二元論の思想で発展した医学。日本においても、悪くなったところを切り取るという手術療法を飛躍的に発展させ、多種多様の薬剤を用いて様々な病気と闘ってきました。

さらに健康保険の普及によって安心して治療を受けることができるようになって、日本はいつの間にか“病気になれば病院に行けばいい”、“病院に行けば治してもらえる”と思ってしまうようになったんですね。

『予防する』という考えから遠ざかってしまったのです。

 

 

 

 

西洋医学は治療が必要な人だけを対象とする「治療医学」。予防策を講じないため、病気になる人が減らない現状をつくってしまいました。

その結果、高齢者の増加と共に医療は過剰になり、大勢の病人、多忙な医療現場、そして膨大な医療費を抱えてしまっています。

<看護師がモヤモヤする医療の矛盾!「虐待と言われる治療がある!」>

とはいえ、今の私たちの生活を昔の日本人の生活様式や食生活に戻すことは不可能。美味しいものを食べながら、裕福な生活を楽しみながら、ひとりひとりが健康なときから予防を心掛ける~

そのために看護師ができることは何でしょう。

 

 

東洋思想は“心と身体は一つ”と考える「予防医学」。身体を整えることで心を整えましょう、心を整えることで身体を整えましょう、そうして心身の健康を維持しましょうという考え方です。

座禅やヨガや気功・太極拳・整体などで、心と身体を統制する方法を2500年以上も前から探究されています。日本人はいつの間に東洋から離れてしまったのでしょう。なぜベルツ博士の言葉を信じることができなかったのでしょうか。

病気になりたくないと思いながらも、その行動をやめられない心の状態。

運動した方がいいとわかっていながらも、できない心の状態。

心の状態が日常の行動に作用しているのでは?

 

 
まず看護師が、自分自身の心を取り戻さなければ。

まず看護師が、自分自身の身体を取り戻さなければ。

 


 

【心と身体のStudyMail】

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