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「虐待と言われる治療がある!」看護師がモヤモヤする医療の矛盾!②

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病棟や介護施設にいる認知症患者に対して、看護師が日常的に行なっている医療処置があります。

「胃ろう」です。

高齢になると徐々に全身の筋力が低下します。脳梗塞や足腰の骨折、頚椎症、関節症、腰痛症、糖尿病などの既往がある場合は寝たきりになる可能性が高くなり、寝たきりになることによってさらに筋力低下が著しくなって、食物を飲み込む力も低下していきます。

 

 
「胃ろう」はそうした患者に対し、誤って食物が肺に入って肺炎を起こさないようにするため、胃に直接チューブを挿入します。一日2~3回、高栄養の液体をチューブから注入する医療行為。

そして定期的な血液検査で全身状態を診ながら、良好な状態が維持できるよう注入する栄養や水分量を調整し続けます。

つまり「胃ろう」を受けている高齢者のほとんどは、寝たきりもしくは寝たきりに近い状態で、軽度~重度の認知症を伴い、食べなくても生きていくことができる方々です。

 

 
2012年の認知症患者数は約462万人。
https://info.ninchisho.net/archives/2666

2015年の寝たきり者数は200万人になると推定。
http://www.med.or.jp/nichikara/gd/2015med_3.pdf

2010年の胃ろうを受けている患者数は約10万人。
療養病棟で経管栄養を受けている割合は4割。
http://jamcf.jp/enquete/100827eiyou_report.pdf

認知症の方々は、この「胃ろう」を行うかどうか自分で決めることができないため、家族や後見人の同意のもとに導入が決定されます。毎日適切な栄養をチューブから与えられ、施設で何年も同じ日々を過ごしている人が10万人以上いるんですね。。

治る見込みがあるわけでもなく、認知症で寝たきりの状態で生きているかぎり毎日続く医療処置。

「胃ろう」は治療ではありません。
本当に必要な医療行為なのでしょうか?

 

 

 

スゥエーデンは寝たきりゼロと言われる国。この国では「胃ろうは虐待である」としています。自分の口で食事ができなくなった高齢者は、徹底的に嚥下訓練が行われますが、それでも難しいときには無理な食事介助や水分補給を行わず、自然な形で看取ることが一般的です。

それが人間らしい死の迎え方だと考えられていて、胃に直接栄養を送る胃ろうなどで延々と生きながらえさせることは、むしろ虐待だと見なされているのです。

スウェーデンの介護は“自立した強い個人”が尊ばれる伝統に根差しています。若者は義務教育を終えた16歳から親の家を出て一人暮らしを始めるのが普通で、高齢者は、子供などの親族と暮らすことをしません。

高齢者は夫婦二人か、一人暮らしの世帯がほとんどで、子供と暮らしている人は全体の4%なのです(日本は44%)。だからといって家族関係が希薄というわけではなく、近くに住んで頻繁に交流する家族がたくさんあるそうです。

スウェーデンにはなぜ「寝たきり老人」がいないのか
幸福度世界1位「北欧の楽園」に学ぶ老いと死
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45510?page=2

 

 

 
それに対し日本は…?

「何もしないなんて、かわいそう」「餓死させられない」「1日でも長く生きていて欲しい」といった家族の思いが優先されるのでしょうか。

では身内がいない胃ろう患者は?

看護師は気づくべきではないでしょうか。

「胃ろう」の処置を毎日行うことによって、診察料・往診料・薬剤料・処方料・管理料などの医療費が、病院や介護施設や薬局に支払われていることに。

私たち、本当に正しい医療を行なえているの?

 

 
日本人は“依存的”傾向にあります。
病気になっても健康保険がある。
介護状態になっても介護保険がある。
高齢になれば高齢者医療保険がある。
娘や息子が…
お金を払って施設に入れば…
心のどこかで、そういった安心感を持っていないでしょうか?

 

 
もし健康保険も介護保険もなく、子供が世話をすることも施設もなければ、どうするでしょう。もっと自分自身に目を向けて健康管理を行い、介護状態にならないよう様々な予防措置を講じるでしょう。

今の医療に不足しているのは“予防”すること。

“長生きするなら自分自身に責任を持って生きる”という在り方を忘れかけているかもしれません。

 

 

 

健康保険が適応される日本の“病院”は、西洋医学を学んだ医師が開業しています。西洋医学は対症療法であるため、病気になった人だけ、要介護状態になった人だけを対象としています。

対して東洋では予防医学。ヨガや気功、太極拳や座禅などで「身体を整えることで心を整えましょう。心を整えることで身体を整え、心身の健康を維持しましょう。」ということを多くの人が行なっています。

姿勢を整えたり気を整えたり、呼吸法などを行なって日常的に自己鍛錬し、未病のうちに防ぐ在り方。自分自身で身体も心も管理しようとする自立的な生き方なのです。日本人は東洋人のはずなのに、なぜなのでしょう。

 

 
看護師は自分の健康状態を自分で管理できているでしょうか。
調子が悪いとき、薬を飲んで終わらせていないでしょうか。
自分自身の呼吸や姿勢、心や気持ちの調整にどれくらい取り組んでいるでしょう。
医療に頼る看護師は、患者にも同じ状態をもたらします。

 
まず、看護師が自立しなければ。

 


 

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