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Yamasaki Rinko

「薬が山ほど残ってる!」看護師がモヤモヤする医療の矛盾!①

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薬がパンパンに入った大きな薬袋を、ビニールの手提げ袋に入れて持って帰る患者…薬局でよく見る姿ですね。介護施設に出入りする薬剤師さんも、山盛り薬が入った籠を抱えて来ます。

医師がカルテに<do>とだけ書いた処方薬を、一字一句間違えないよう処方箋に書き写すだけで一苦労。いったい何枚書くの?これが看護師の仕事なの?という心の対話を打ち消して仕事をしている看護師もいるでしょう。

最近の病院ではパソコン入力になり、コピペ、コピペ、コピペ…。マウスをクルクル回して薬剤名・処方量・内服方法・処方日数の行列を一つ一つ確認して…。やはり、本当にこんなに薬が必要なの?という心の中の対話を打ち消し、医師にいちいち意見するわけにもいかず従うしかない状況でしょう。

とにかく早く処方箋を回さなければ患者さんを待たせることになる。あるいは、薬局が閉まっちゃう、消灯までに間に合わないっ、ああナースコールなってるし!となると事務的にならざるをえませんね。

 

 

最近は病棟の内服薬を薬剤師が管理してくれますが、介護施設では今も配薬BOXには薬があふれています。たまに外用薬や冷所保存の薬をチェックすると、ひとりの利用者さんの塗り薬が30本ほど残ってる、浣腸薬が50本ほど残っている、湿布薬が40パックほど残ってる、この座薬は一体いつ処方された分?…。使われなかった薬が山のようにあります。

おそらく在宅患者さんの家でもよく似た状況ではないでしょうか。
「どうしてこんなに薬が残ってるの~?」
「要らないなら要らないって先生に言えばいいのに…」
一度処方された薬は返品できないため「古いのは捨てるよ~」と言いながら処分するしかないんですね。

 

 

そして頭に思い浮かぶのは?
医師の怠慢ですね。イラっとします。

外来も往診も短時間の診察なので、医師が患者さんに一から十まで症状を尋ねることはありません。患者さんは“悪い症状”だけを伝えるので薬が変更になるか、追加になるか。

“治まった症状”については特別でない限りやり取りされないので、それまで処方されていた薬はそのまま継続になります。患者さんが何か症状を訴えるたび薬は増える一方で、減ることがないんですね。

 

 

定期処方は処方の作業が面倒にならないようつくられたシステム。ずっと飲み続けるべきと判断された薬が、医師がわざわざ見直さなくても定期的に処方されます。処方箋の書き間違いをする恐れが少なく、処方し忘れることがなく、薬剤師が前もって準備できる便利なシステムです。

ただ、患者さんが「これは要りません」と言わない限り一方的に継続されます。多くの患者が何の薬かわからないまま内服しているので、患者から「これはもう要りません」ということは滅多にありません。たとえ「要りません」と言っても、今度は変更するのが面倒なため、医師は「まぁ一応出しとくわ」…というのが定期処方になっています。

往診の場合は、往診前にすでに処方箋が薬局に送信されていることがあり、患者さんが要らないと言ってもその1ヶ月分は処方されてしまうことも…

 

 
なんか、おかしい…!

おそらくほとんどの看護師がこの矛盾を感じていると思いますが、どうすることもできないため諦めているのではないでしょうか。

 

 

 

 

日本は薬の消費量が世界一だと言われます。そもそも医療が経営であることが問題なのです。

医師は薬を処方した分、診療報酬点数を請求することができ、また薬局も製薬会社も儲かるシステム。看護師は固定給であるため関係ありませんが、医師が経営を兼ねている診療所やクリニックでは薬の処方がなければ利益を生み出すことができません。

大きな病院で働く現場の医師は直接関わらないかもしれませんが、多額の年俸を受け取っている場合は病院の利益に協力しないわけにいかないでしょう。

診療報酬点数を審査する基金があり、病名と処方薬が規定に合っていない場合は減点されますが、本当にその患者がその病気なのかどうかを調べるすべを持っていません。よって、医師は薬の処方を止めるのではなく、レセプトの病名を合わせています。そうしてカルテには数十個の病名が並ぶんですね。

 

 

薬には「薬価」があるのをご存知ですね?薬が処方された分、製薬会社の収益が増えます。病院の医局の前には、昼頃になるとスーツを着た製薬会社の人たちが並んで医師の手が空くのを待っています。自分の会社の薬を優先的に処方してもらう目的で医師に会いに来るのです。

製薬会社は医師が処方してくれた薬の収益の一部を、次の薬剤の研究開発費用に充てるわけですが、一社の売上高は年間3兆円~5兆円です。研究費用は年間5000億円~7000億円以上。

2011年世界の製薬会社・研究開発費ランキング
http://10rank.blog.fc2.com/blog-entry-191.html

 

 

医師や製薬会社だけの責任ではありません。医療を受けている私たち全員に責任があります。

身体の変化→治さなきゃ→病院に行かなきゃ→薬の処方→薬を飲まなきゃ、になってませんか?そこには“健康保険証”という使いやすくて便利な保証があるから。病院側にとっても。患者側にとっても。

健康保険証は不慮の怪我や病気になったとき、困らないように加入して税金としてお金を納めています。万が一多額のお金がなくても治療を受けられる素晴らしいシステム。

ところが、本当に必要かどうかを考えずに、とりあえず健康保険証を持って病院に行こうという安易な判断と、健康保険システムと医者任せの治療が、薬の乱用や過剰な処方を招いてしまっているんですね。

 

 

 

 

製薬会社の在り方、医師の在り方、健康保険システムの良し悪しなど数々の問題があり、国や政治家が絡んでいるこの大きな組織を看護師が変えることは不可能です。

でもね、『ひとりひとりが変わること』。

ひとりひとりが「私はもうこれ以上薬は要らない」「私は自分の管理を自分でやります」という態度を示すことで、大きな組織を変えていくことが可能になるのです。

 

 

では、私たちはなぜ身体に変化が起こると治さなければ、と直結してしまうのでしょう。

あなたも体調不良を訴えたとき、そく「病院に行きなさいね」と言われたことがあるのではないでしょうか。逆に言ったこともあるかもしれませんね。それは病気になることや死ぬことを恐れているからでは?

え?当たり前だろって?

いいえ、そうではありません。

毎日自分がやりたいことをやって、誰かのために精一杯生きていれば、いつ死んだって悔いはないはずなのです。

誰かのために生きているからこそ自分の体調の変化に敏感で、自己管理を怠らないよう心がけ、それでたとえ病気になっても構わないと受け入れることができるのです。

ところが、ほとんどの人はやりたくないことをやっているため常に不満がつきまとい、不満に苛まれて体調管理を疎かにしているから、このまま病気になったり死んだりするのが怖いんですね。

 

 

これは自己存在価値。
自分自身にちゃんと価値を感じているかどうか。

やりたいことで貢献している人は日々自分自身に価値を感じて生きているため、死ぬことが怖くなくなります。

そういう人は心身が整っているので病気になりにくく、病気を持っていても悪化しにくくなります。

病気や死を恐れている人ほど病気や死に近づきやすく、病気や死を恐れていない人ほど病気や死に近づきにくいのです。

 

 

あなたはどれくらい自己価値を感じているでしょう?
やりたいことは全部やる。
やりたいことで一日を埋め尽くす。
これができないのは、ひとりひとりの心に問題があるからです。

 
まず、看護師が変わらなければ。

 


 

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