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Yamasaki Rinko

東日本大震災・阪神淡路大震災で被災された方々へ。九州・熊本の地震を受けて。

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テレビや新聞、インターネットで毎日報道されている九州・熊本地震の様子を観て、東日本大震災・阪神淡路大震災で被災された方々のご様子を懸念しています。

数日前から家族や職場や友人などの人間関係で予想外の出来事、仕事関係での不測の事態、不慮の怪我や体調不良など起こっていないでしょうか。

 

 

被災を体験している人は、同じ状況の人たちの恐怖や苦しみを自分事のように感じ取ってしまう可能性があります。今自分の身に起こっている地震ではありませんが、被災している方々の痛みがわかるゆえ、自分自身の体験と混同してしまうことがあります。

テレビの報道やインターネットの動画などリアルな映像を観ているとき、脳内では自分が体験した過去の出来事と結びつきやすくなっています。深刻に考えないようにしていても、身体が固くなっていたり、息が浅くなるなど身体的な変化が起こっているかもしれません。

そして身体の小さな変化が心の状態に影響して、社会生活に影響します。人間関係や仕事に予想外の結果を生じさせてしまったり、予測不可能な事故や怪我などをする可能性があります。

このとき、まず自分が心のどこかで恐怖を感じていることに気づくこと。過去の地震体験と混同している自分に気づくことが大切です。気づくことで過去と現在が切り離され、恐怖は和らいでいきます。

 

 

私自身は阪神淡路大震災で被災しています。市民病院で看護師をしていて自分が勤務する病院が倒壊しました。21年前の出来事ですが、未だ思い出すことに抵抗を感じるほど酷い惨状を目の当たりにしました。

それから16年たって震災の記憶は薄れていましたが、東日本大震災の映像をテレビで観たとき自分の被災体験がよみがえり、まさに今、震災の渦中にいる感覚に陥ってしまい、落ち着くことができなくなり仕事をいくつかキャンセルしました。

数日して自分自身が混同していることに気づき、自分で心理療法を行なってすぐに解消しましたが、16年経っていても外部からの刺激によって記憶がリアルによみがえることを知りました。

そして現在はテレビや新聞を観ませんが、インターネットで九州地方の様子を知るために、文章だけ目を通すようにしています。それほど影響を受けていないつもりでしたが、普段しないミスをしたり、つながるべき人たちが繋がらなかったり、通常言わないことを言ってしまったり、地震が起こった日からの頭痛と悪寒が薬を飲んでも休養しても治らない…と、自分自身に変化が起こっていることに気づきました。

九州・熊本地方の地震から4日経ち、心のどこかで被災地の様子が気にかかっている自分自身に気づいた後は、身体の症状や日常の不和が解消されました。心の問題を解決するために必要なのは、無意識的なこと(なんとなく感じていること)を意識化して気づくことなのです。

今回の地震を受けて、東日本大震災・阪神淡路大震災で被災された方々がご自身にも配慮くださることを願っています。

 

 

なんとなくテレビや動画を観てしまっている、なんとなく自分の被災体験を思い出している、なんとなく恐怖を感じている状態が危険です。いつまでもテレビの前から動けない、家事が思うように進まない、なんとなく出かけたくない、身体が重い…という状態になっていないでしょうか。

自分でも気づかないほどの小さな心の変化。それが波及して頭痛や倦怠感、動悸や痛みなどの身体症状になって現れることがあります。また心の変化は人間関係や様々な社会生活に影響して、過剰な不安や悩みを招くことがあります。

心電図や脳波で身体の状態を診断することからわかるように、人間の深い部分は電子で動いています。遠い場所で起こっている地盤のエネルギーや人々のエネルギーの変化を、私たちは感じ取ってしまいます。とくに被災した経験がある人は、身体がその感覚を覚えているために反応してしまうんですね。

ただ、身体や生活の変化は悪いものではなく、心の変化を知らせてくれるサインであると捉えましょう。病気だと思う必要はありません。心は姿形がなく頭の中の想像でできているがゆえ、自分しだいで変えることが可能なのです。

 

 

以下の項目を心がけてくださるようお願いします。

①自分自身が体験した地震は「過去の出来事」であると区別する

・阪神大震災は平成7年の出来事であり、21年前の過去のこと。
・東日本大震災は平成23年の出来事であり、5年前の過去のこと。
・今地震が起こっているのは九州・熊本地方であり、自分が住んでいる地域ではないということ。

 
②日常の行動を制限しない

被災している方々を思い自粛する必要はありません。できるかぎり予定通りの日常を過ごし平静を保つことが、被災されている方々にも早く平静をもたらすことにつながります。

 
③自分にできることを行いましょう

被災地に支援物資を送ったり、直接支援ができる人は支援しましょう。できない場合は一日1回被災されている方々が一刻も早く落ち着くようにと祈りましょう。瞑想ができる人は瞑想を行い、深く規則正しい呼吸をして心の安定を図りましょう。

 
被災地の方々が平静を取り戻すために私たちができることは、ひとりひとりが心の平穏を維持することです。

 

 

九州・熊本地方の地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されている方々の生活、心の安定が一刻も早く取り戻されることを心より願います。

そして過去に被災経験がある方々の心身の安定が保たれることを願っています。

 

 

看護師・心力教育家/山咲凛子

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