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Yamasaki Rinko

ポジティブシンキングが危険な5つの理由

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どうしても悲しい感情や辛い感情があるとき、落ち込んでしまう自分や悲しんでいる自分はダメだと思ってしまう人がいます。泣いてはいけない、辛い感情を持ってはいけない、もっと前向きな私にならなければ…と考え、努力してポジティブな私になろうとする人がいます。

 
ポジティブシンキングは世界大恐慌の後アメリカを起源に拡がった思考法で、「思考は現実化する」という自己啓発に基づいていますが、方法を誤ると非常に危険な思考法です。知らずに行なっている人が多いので、危険な理由をお伝えしましょう。

 

 

ポジティブシンキングが危険な5つの理由

 

1.ネガティブな感情は消えない

 
ネガティブな感情があるとき、どんなに懸命にそれを打ち消そうとしても消えることはありません。感情はその人の知識や経験に基づいてつくられた価値観によって生じるため、その出来事に対してその感情を感じてしまう自分は紛れもなく自分自身です。努力してポジティブに考えようとしているその奥で、同時にネガティブな感情を感じている自分がいます。

 

 

2.抑圧されたものは巨大化する

 
たとえば、ひどいことを言われて傷ついた失恋を早く忘れようと努力したとき何が起こるでしょう。早く忘れよう、早く忘れようと思うたびに“思い出している”ことに気づいていますか?記憶は思い出すたびに感情が何割増しか増幅して感情が強くなります。よっていつまでも忘れることができないばかりか、辛い体験がより辛くなっていきます。

 

 

3.自分自身の中にストレスが育つ

 
前向きに考えなければならないと思っている一方で、巨大化してきたネガティブな感情を感じている自分がいます。この両方を同時に感じている“不一致”が自分自身のストレスになります。ストレスは外から与えられるものではなく、◯◯でなければならないと思っている自分と、本当はそうではないと感じている自分との戦いで生まれ、否定すればするほど大きくなっていきます。

 

 

4.ポジティブシンキングは心の病を生む

 
うつ病の多くは、社会から求められる◯◯でなければならないと思っている自分と、本当はそうでないと感じている自分との間で不一致を生じ、原因が何かわからないまま悩み続けて心の病に発展していきます。この状態をダブルバインドといいます。

 
親が子供に「自主的に片付けなさい」と言ったとき、子供の心の中では戦いが生じます。言われたので片付けをすると自主的に行なったことにならない、けれども片付けなければまた叱られる、というどっちも選べない状態に陥ってしまいます。そうして統合失調症になっていきます。うつ病、そしてポジティブシンキングも同じプロセスなのです。

 

 

5.ポジティブは努力してなるものではない

 
「ポジティブ」とは“状態”のことを表している言葉でです。魚は自分が水の中にいることに気づいていません。私たちも日常で酸素を吸っていることに気づいていません。当たり前すぎて気づいていないのが“状態”です。ポジティブな人は、自分がポジティブであることに気づいていないのが通常であり、ポジティブは努力によってなるものではないということを知りましょう。

 

 

さいごに

 
もしあなたが、ポジティブシンキングでなければならないと思っているなら、すぐにやめましょう。ネガティブな感情は否定的に捉えられがちですが、ネガティブな感情には大切な要素が隠されています。
 
《ネガティブな感情が大切な5つの理由》はこちら
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