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Yamasaki Rinko

失敗するコミュニケーション

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コミュニケーションを調べると、失敗するコミュニケーションがよく掲載されています。

「相手との共通点を見つけましょう」

まずこれが最初に書かれている記事が多いのですが、多くの人がこのコミュニケーションを行なってきたのではないでしょうか。上手くいかない方法を繰り返しているため上手くいかず、さらに自信を失ってコミュニケーションが苦手になっていきます。

「相手との共通点を見つける」というコミュニケーションがなぜ上手くいかないのかお伝えしましょう。

 

 

 

「共通点を見つけて話す」方法が
失敗する5つの理由

 

1.共通点があるとは限らない

 
もし相手の趣味が“絵画の収集”だったらどうでしょう?絵についてまったく興味がなく知識がない人は、「へーぇ」で会話が終わってしまいます。もし相手が“仏像のフィギュア集め”が趣味だったらどうでしょう?「それ楽しいですか?」と聞いた後は質問がなくなります。相手が仏像について語れば語るほど理解ができず、「へーぇ」「そうなんですか…」としか言いようがなく会話は続かないでしょう。

 
人は基本的に自分のことを話したがり、聞いてほしいものです。それが興味のないものであると、聞いている方はだんだん白けてきます。そうして興味なさそうな表情や態度を知らず知らずとってしまい、相手に違和感を与えてしまいます。するともう、この2人はあまり話さなくなるでしょう。共通点がない場合のことを考えると、このコミュニケーションはとても危険な方法なのです。

 

 

 

2.人それぞれ言葉の解釈が違う

 
仮に同じ大学の出身であるという共通点を見つけたとしましょう。それぞれが大学に通っていた頃の話をします。そしてお互い、大学の近くにあるカフェによく行っていたことがわかりました。けれども人は常に自分の経験をもとに話をするため、相手が思い出しているカフェと、自分が思い出しているカフェには違いが生じます。もし嫌な記憶があれば、相手はそれ以上話にのらないでしょう。

 
大学生活も人によって経験はさまざま。同じ大学であることがわかった途端に離れてしまう人もいるかもしれません。一つの言葉に対する解釈は、それぞれの知識と経験に基づいた解釈が行われるため、共通だからと言って円滑なコミュニケーションになるとは限らないのです。

 

 

 

3.言葉は七変化する

 
たとえば、会社の人が入院したのでお見舞いに行ったとしましょう。訪問して「具合はいかがですか?」と聞きますね。すると相手は「だいぶ良くなりましたよ」と答えます。果たして本当でしょうか?お見舞いに来てもらった立場としては、相手に気を遣わせないよう配慮して、本当はまだ具合が悪いのに「だいぶ良くなりましたよ」と答えているのかもしれませんね。

 
お見舞いに行った人は、相手が「良くなりましたよ」と言ったとしても、その人の顔色や表情、立ち上がり方、歩き方など、動きを見ています。ベッドの周辺に置いてあるものを見て、(これぐらいの物は食べられるようになったんだな)とか(こんなにたくさんの薬を飲まなきゃならないのか)など感じています。そして(早めに帰ってあげた方がいいかな)と判断します。相手の言葉だけを鵜呑みにするのではなく、相手の見ためや様子・周辺情報から事実を捉えようとしています。

 
言葉はいくらでも自分を隠したり、ごまかしたり、取り繕ったりできます。言葉は励みや愛にもなりますが、人を傷つける刃にもなります。よって言葉を鵜呑みにしたコミュニケーションは、ミスコミュニケーションを引き起こす原因になるのです。

 

 

 

4.言葉の意味合いは文脈によって変わる

 
何の連絡もなく出社して来ない人がいる場合を考えてみましょう。たとえば一緒にプレゼンを行う予定であった同僚は困りますね。きっと何の連絡もして来ない同僚を悪く思うでしょう。けれども、もしその同僚が事故に遭った人を救出していて遅刻してしまったと聞いたらどうなるでしょうか。おそらく怒りや不快感は消え、同僚の頼もしさを讃え、そんな同僚がいることに嬉しささえ感じるのではないでしょうか。

 
たとえば、日本において殺人は悪です。法律があるので当然です。ただし、もし日本が戦争を行なっていたらどうでしょうか。目の前の敵を殺さなければ自分が殺され、仲間が殺され、家族や友人に悲しい思いをさせることになります。その場合、殺人は善になりますね。

 
言葉の意味合いは前後の文脈によって変化するため、同じ言語で話していても、捉え方は人それぞれなのです。ミスコミュニケーションはこうした価値観の違いによって、知らず知らず生じています。

 

 

 

5.話の内容は印象に残らない
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一週間前に会った人を、一人思い出してみてください。何を思い出しますか?おそらく顔、表情、眼鏡、髪型、服装、嬉しそうだった、急いでいる様子だった、元気がなかった、など。何を話したかについては、思い出すまでに時間がかかります。ほとんど覚えていないこともあります。

 
アメリカの行動心理学者アルバート・メラビアンは、人の記憶に残る要素を研究しました。その結果は、見ためが55%、話し方が38%、話の内容はわずか7%でした。

 
自己紹介や面接で話すことは大切なことですが、それよりも“どう話すか”が重要です。“何を話すか”にとらわれていると、その不安な様子や話し方が優先的に伝わってしまい、なぜ自分のことが上手く伝わらないのかわからない、なぜ面接に落ちたのかわからない、という事態を引き起こします。

 

 

 

さいごに

「共通点を見つける」という方法で、言葉を頼りにコミュニケーションをしている限り、コミュニケーション能力は向上しません。人はもっとクリエイティブなコミュニケーションをしていることを知りましょう。

 
《正しいコミュニケーション》はこちら
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