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Yamasaki Rinko

セラピストの実践心理学/目の動きでできる心の編集

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通常「目」は、景色や現象、色や物など、あなたの目に映った情報を脳に送ります。

その目の動きには、一定のパターンがあります。

目の動きに注意を払って見ていると、眼球がよく上に動く人や、横に動く人、下に動く人、右や左など、特徴があります。

この原理を知っておくと、想像以上のことに役立ちます。

 

 

《セラピストの実践心理学》
~目の動きでできる心の編集~

 

 

 

1.目の動きは思考と連動するsiya2

 
目は網膜に映し出された情報を、視覚神経を介して脳に送ります。情報を処理する大脳新皮質まで送り、そこで赤だとか椅子だとか明るいとか意味付けをします。視覚神経の末端は、物事を考えるときに動く脳の筋肉組織と同じ領域まで伸びています。「考える」=「脳細胞の動き」であるため、何かを考えたとき、ある場所の脳細胞が動きます。

 
その筋組織の動きに視覚神経がつられて動き、その結果眼球が動きます。つまり目の動きを見ると、相手の考えていることが何となくわかるようになります。またその原理を自分自身に活用することができます。

 

 

 

2.目が左を向いているとき、過去を思い出しているimages

 
考え事をするとき、たとえば今朝や昨日や、もっと過去の出来事を思い出しているとき、目は左側に動いています。

 
見えていたものが思い出しやすい人は、眼球が左上に動きやすく、音で思い出しやすい人は、眼球が左横にうごきやすく、自分自身との対話から思い出す人は、眼球が左下に動きやすくなります。

 

 

 

3.目が右を向いているとき、新しい想像をしている041

 
考え事をするとき、まだ経験のないことは、これまでの見たものや聞いた音や体の感覚などを組み合わせて想像しなければなりません。

 
そのとき目は右側に動いています。映像を想像しているときは、眼球が右上に動きやすく、音を想像しているときは、眼球が右横に動きやすく、体の感覚を思い出すか想像するときは、眼球が右下に動きやすくなります。

 

 

 

4.クライアントの変化がわかる130704memories_sucks-thumb-640x360-60560

 
たとえば、クライアントに家での様子を質問しているのに眼球が右側ばかり向いている場合、クライアントは一生懸命考えて答えているかもしれません。もしかすると思いつきで話していたり、その場で話をつくっているかもしれませんね。

 
ただ一概に、定義通りに決めつけてしまうことは危険です。クライアントの思考のクセが眼球運動のクセに現れていたり、日常の様子が目の特徴からわかることがあります。そのクライアント自身のパターンを収集していくと、微細な心の変化として観察できます。

 

 

 

5.目の柔軟性は、心の柔軟性と同じimages (1)

 
ある出来事を思い出すとき、眼球は同じパターンの動きをします。悩みやすい人は眼球の動きにクセが見られることがあります。たとえば質問に答えようとするとき、必ずいったん右上を見るとか、必ず左下を見るなど。

 
眼球をグルっと回す練習を習慣づけると、心は柔らかくなります。一つの悩みに執着しなくなるかもしれません。心をケアするセラピストやカウンセラー自身も、柔軟な心の状態でいたいですね。

 

 

 

6.目の動きで心の編集作業ができるlarge

 
一つの悩みに因われているとき、だいたい人は安全な場所に身を置き、一点を凝視して考え込みます。そのとき体はほとんど動かすことなく、浅く小さい呼吸をしています。悩んでいるから動けないわけではなく、逆にその体勢になるために悩んでしまうということも可能性としてあります。

 
目の動きが硬いクライアントには、悩みごとを考えながら眼球を素早く左右に動かすトレーニングをお勧めします。これはEMDR(眼球運動による脱感作と再処理)としてトラウマや恐怖症・パニック障害の治療として用いられ、最近は自閉症の治療にも使われています。どんなに辛い出来事でも、眼球を左右に動かしながら考えると、感情が思い出せないのが特徴です。このとき思考パターンが編集されています。

 

 

 

さいごに

 
視覚神経は目の奥で交差しています。左目に映ったものの情報を右脳に伝え、右目に映ったものの情報を左脳に伝えています。よって、私たちが見ている景色には必ず死角があります。欠けている部分は、だいたいこんなもんだろう…という予測で、脳が映像をつくっているのです。mj54i

 
また、空気中に浮いているホコリや細菌、紫外線、赤外線などは、通常見えていないと思われていますが、それらの情報もすべて目はキャッチし、すべて脳内に送っています。ただ、全部を認識すると、脳は情報を処理しきれずパニックになります。もし紫外線が見えたら、あなたは外を歩けないでしょう。もし細菌やウィルスが見えたら、あなたは息を吸えないでしょう。

 
つまりあなたの意識は、今の自分に都合のいいものだけを認識しているんですね。心の理(ことわり)は、脳の理(ことわり)を知ること。“自分が見えていると思っているものが事実ではない”という事実。どう受け止めるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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