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Yamasaki Rinko

トラウマ・恐怖症の最新の治療

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トラウマ(psychological trauma)とは、ギリシャ語で「傷」を意味します。1917年心理学者のジークムント・フロイトが、物理的に強い外傷を負うと後遺症になるのと同じように、強い心理的な傷がその後も精神的な障害をもたらすということを発表し、それを「トラウマ」と名付けました。
 
恐怖症は英語ではフォビア (phobia) と呼ばれ、古代ギリシア語で恐怖を意味するポボス(phobos)がその語源です。特定のある一つのものに対して、心理学的および生理学的に異常な拒絶反応を起こす症状のことを言います。
 
つまりトラウマ・恐怖症のどちらも“過去の体験が、現在の日常生活に影響を及ぼす望ましくない反応”です。

 

 

 
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PTSD(心的外傷後ストレス反応)もトラウマと同じ原理ですが、トラウマより強い体験によって、その後も強い症状を引き起こすと言われています。アメリカでは戦争から帰還した兵士など戦争体験者がPTSDとなり、数々の心理療法が施されましたが年間6000人~7000人の人が自殺しました。
 
その頃の心理療法は、原因となっている体験そのものに焦点を当てる方法で、治療効果はあまり発揮されませんでした。その時代に受け継がれていたフロイトやユングの心理療法では、明確な解明がなされていなかったのです。

 

 

 
その後発達したのが『認知科学』
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認知科学は元来、コンピューターにどのような情報を入力すれば柔軟で適確な判断ができるかということの研究すから発展した学問です。つまりコンピューターのプログラムを作るにあたり、「我々人間がどのように知識や経験を記憶し、どのように学習をして、様々な事柄を適確に判断しているのか」を知る必要があり、「心=脳」の研究が発展しました。
 
心は胸にあるわけではありません。今から2000年以上も前には心は心臓にあると思われていましたが、脳科学の発展に伴って、記憶は大脳皮質にあり、感情は脳で生成され、脳内で行なわれる情報処理によって人間は判断して動いています。よって心とは脳の活動を言います。そうして現代では脳科学の発展と認知科学の発展により、人の心が科学的に解明されるようになりました。

 

 

 
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日本の政府や教育機関・公的機関が取り入れている認知行動療法は認知科学とはまったく違います。認知行動療法は「~しましょう」と行動の変化で心の変化の変化を期待するものです。けれども、そもそも行動を変えることができない人は、“やらなければならないのに出来ない”という自己否定がさらに強くなり、効果が見られません。認知科学より古い心理療法です。その結果日本は、現在もうつ病や心身症など心の病の患者が増え続けています。
 
認知科学は『我々は“それを知っている”ということを、どのように知っているのか』を考えます。その出来事を思い出すとはどういうことか、感情はどうやって起こるか、脳がどのように経験や記憶を処理しているのかなど、心の作用機序を解明し治療効果を上げています。
 
心の病がどのようにして起こるのかがわかれば、どのように治せばいいかがわかります。それが認知科学なのです。

 

 

 
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1976年にNLP(神経言語プログラミング)という心理学がアメリカで生まれました。それまでのフロイト・ユングの心理療法とは違い、認知科学の視点から生まれた心理学です。
 
NLPの創始者であるジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーが、クライアントを完全開放させている3人の天才セラピストに着目し、彼らをモデリングしてマニュアルをつくりました。そのとき出版された本は「魔術の構造」。その時代には、まさに魔法であるかのようなセラピーが行なわれていたのです。
 
このNLPの自己編集技法を用いるとトラウマや恐怖症は約20分で編集され、PTSDも数回のセッションで改善します。それは治るというより、消える感じであると言われています。

 

 

トラウマ・恐怖症を治す3つのステップ

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通常見られるトラウマ・恐怖症は、高所恐怖症・閉所恐怖症、先端恐怖症、男性(女性)恐怖症・広場恐怖症・歯科治療恐怖症・対人恐怖症…他に虫や雷、電車や飛行機、炎、水、事故、失敗体験など、過去のある体験が日常に影響を及ぼし行動を制限しているものを治療の対象とします。
 
ここでは、スクリーンが目の前にあるというイメージをして、そこに日常の制限されている行動を映像で再生し、治療に用います。

 

1.命綱をつくる

 
治療では、スクリーンにトラウマや恐怖を感じているシーンを再生しますが、その映像を観ると症状が出現する可能性があるため、先に命綱をつくります。これまでで最も良かった体験を思い出し、そのときの感情を体の一部に記憶します。
 
命綱が確実に作成できていることを確認します。

 

 

2.恐怖を感じている場面の映像を観る

 
命綱ができたら、スクリーンにトラウマや恐怖を感じている最近のシーンを再生します。そのとき、映像の中に自分自身の姿があること、その映像を椅子に座って観ている自分がいるのを、さらにその後ろから自分が観ているという状況を設定して映像を観ます。
 
こうして自分自身を切り離すことによって、トラウマや恐怖は感じにくくなります。

 

 

3.繰り返す

 
どうしても映像を観ていることが辛くなったときは、その場所から一歩移動すると映像は消えます。また命綱も使いながら、少しずつ映像に慣れていき、最後まで映像を観ることができるまで繰り返します。
 
このときクライアントと治療者の関係性が、治療に最も影響をもたらします。そういう意味で、トラウマ・恐怖症の治療は心=脳の機能を理解し、コミュニケーションに長けた、柔軟性に優れた専門家が行うべき心理療法なのです。

 

 

さいごに

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何故このように映像を観ることで治療効果が上がるのかは、興味深いところではないかと思います。クライアントは自身の恐怖症に関して詳細を話さず、自分でつくった映像を観ながら自己解決していきます。脳科学と認知科学を学んだNLPの心理療法家には、その原理が理解できます。

 
実はトラウマや恐怖症は、クライアント自身がその体験によって必要に応じて発症させた病気です。よって必要がなくなれば簡単に治すこともできる病気なのです。

 

 


 

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