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訪問看護に転職ってどうなの?訪問看護の9つの特徴

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訪問介護サービスは2000年に介護保険制度が創設されて拡大を続け、約10年間で介護給付費は5倍以上の525億へ、利用者の自己負担を合わせると7000億円産業へと発展しました。

 
訪問看護ステーションは、病院などわずかな医療施設が取り組み全国に100程度でしたが、現在は7000~8000ヶ所に拡大しています。

 
平成26年12月時点で就業している看護師のうち、約15%の看護師が介護事業に関わっています。10人中1~2人は訪問看護をしている状態です。今後も30年間は高齢者が増え続けると言われている日本で、訪問看護はさらに需要が高まると思われます。

 
初めて訪問看護への転職を考える人は、どのようなイメージを持っているでしょうか。

 
訪問看護は夜勤がないし、苦手な医師がいないし、なんだか時給もいいし、勤務時間も融通してくれそうだし、ちょっと興味がある。…だけど何でも一人でしなければならないとか、法律を勉強しなきゃいけないとか、書類が多いとか、知らないことが多すぎて働けるかどうかわからない…。と迷う人は多いかもしれません。

 
今まで病院や診療所でずっと勤めてきた看護師は、未知の世界なので想像できないですね。訪問看護ステーションへの転職を考える場合、これまで働いてきた病院や診療所との違いを知って、訪問看護の特徴をとらえましょう。

 

 

 

訪問看護に転職ってどうなの?訪問看護の9つの特徴

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訪問看護は大きく分けて、自宅に訪問する居宅サービスと、老人保健施設や療養型医療施設で常駐するサービスでしたが、最近は高齢者専用賃貸集合住宅での訪問事業が急増しています。

 
ひと部屋ひと部屋は個人の居宅ですが建物全体は施設であるような、中間に位置するのが高齢者専用賃貸集合住宅です。ここでは、その場合の訪問看護について説明します。

 

 

 

1.高齢者医療は総合科目

 
高齢者はさまざまな既往歴を持っています。そこに高齢に伴う器質的変化や個人的な日常生活に伴う機能的変化が加わります。ある一つの症状が一つの疾患に関連しているとは限らず、全身を総合的に看て予測を立てることが必要です。

 
外科・内科・心疾患・脳疾患・消化管・骨筋肉系・泌尿器科、婦人科系・血液疾患・悪性疾患、感染症、急性疾患・慢性疾患…。すべてを網羅することは無理かもしれません。その場合、大切なのは解剖学と生理学を理解して、その作用機序を考えること。基本的な知識と考えようとする力があるなら、過剰に恐れる必要はありません。

 
また最近は末期になっても入院を希望せず、施設内で最期を迎えたいと希望する利用者さんや家族が増えています。訪問看護を行なう看護師は、ターミナルケアも必要とされる立場。訪問看護は包括医療であることを念頭に置きましょう。

 

 

 

2.知識と経験に基づいた判断力

 
訪問看護をしている看護師は、介護士・福祉士・ケアマネなど利用者さんと直接関わる介護者から、よく質問や相談を受けます。このとき大抵、介護者は先の予測ができないため不安になっています。一つの症状から起こり得る危険性が予測できれば心づもりができ、先にケアすることが可能です。そういうとき、看護師は介護士に適確なアドバイスをする立場でもあります。

 
看護師の役割りは、全身管理と医療的処置。バイタルサインの測定、下肢筋力低下予防運動や歩行練習、発声練習、体操、生活指導など現状を維持していくための看護と、バルンカテーテルの管理、経管栄養の管理、喀痰の吸引、褥瘡の処置などがあります。問題があれば医師に報告して指示をもらうなど、その場で対応していきます。

 
訪問看護で必要とされる判断のほとんどは、これまでの看護師経験で培ってきた知識と経験です。もしあなたに長年の経験があり考えようとする力があれば、これまでの自分の経験が宝物であることに気づくでしょう。何度も転々と診療科目を変わってきた人、その場に応じて臨機応変に対応できる人が、訪問看護のニーズに応えられる人かもしれません。

 

 

 

3.家族との関わり

 
高齢者の中には身寄りがいない人も珍しくありません。その場合、身元保証人(緊急時の連絡を含めて)は友人や後見人になります。まったく身寄りがない高齢者であっても、必ず関わるべき周囲の存在があります。新たに訪問看護を始める場合は、利用者さんだけでなく家族やキーパーソンに様々な規定や料金について理解しやすいよう説明し、トラブルが起こらないよう契約書を作成します。

 
普段生活を共にしない家族は、利用者さんの様子をあまり知ることができないことは想像がつきますね。あまり関わりを持ちたくない家族もいます。認知症になっている利用者さんも多いことから、たまに家族が訪れたときや家族に状況を説明するときは、看護師が利用者さんの立場に立って代弁しなければならないこともあります。

 

 

 

4.事務処理能力

 
介護は利用者(重度認知症の場合は家族)とケアマネージャーとの話し合いでプランを立てます。訪問看護を受ける必要がある場合、ケアマネージャーと訪問医で話し合いが行なわれます。そして決定後に、医師とケアマネージャーから訪問看護の依頼書や指示書を渡されます。看護師は利用者の情報収集をして訪問看護のプランを立て、利用者とその家族と契約を交わした後、訪問看護が始まります。

 
開始時に何通も契約書を作成しますが、それ以外にも訪問看護は非常に書類作成が多い仕事です。訪問するごとに訪問記録を記入し、利用者さん用と保管用を作成します。病院のカルテと同じで5年間保管の義務があります。そして月末にはひと月間の報告書、次月の訪問看護計画書などを作成し、医師と利用者さん(家族)と保管用を個別に作成します。

 
また訪問診療している医師から毎月指示書が発行されます。他に特別な処置や点滴などの必要性が生じるたび特別指示書が作成されます。病院のようにカルテや処方箋がないため、看護師は指示書をもとに医療的処置を行います。初めての書類に慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、訪問看護は企業と同じであるととらえましょう。事務作業は経営のための大切な職務なのです。

 

 

 

5.診療報酬点数の知識

 
病院や診療所では診療報酬請求(レセプト)を専門に行う事務職がいるため看護師は行ないませんが、訪問看護ステーションには事務員がいる所といない所があります。もし仮に事務の人がいるとしても、訪問を行なう看護師自身も診療報酬制度に対する知識をある程度持っておく必要があります。

 
介護は利用者さんを中心に他職種が関わり、書類による確認が優先されます。病棟では看護師の判断で行なえることでも医師の指示書がなければ請求できなかったり、規定を超える看護サービスを行なったときや、他職種が行うべきケアを看護師が行なった場合、診療報酬を請求することができません。

 
たとえば、ある利用者さんに契約以上の時間を費やして次の訪問が遅れてしまった場合、次の訪問をキャンセルすることはできませんが、診療報酬の請求ができなくなります。訪問看護は経営を優先すべきときと、患者の状態を優先すべきときと、臨機応変に対応できる柔軟な考え方が必要です。

 

 

 

6.他部門との連携

 
利用者さんにとって最も近いのは、その人に必要なプランを提案するケアマネージャーです。訪問診療・訪問看護・訪問介護・訪問リハビリ・訪問歯科診療・訪問精神科診療・デイサービスの利用など、利用者さんにとって必要なケアをプランニングします。けれども何か問題が生じたときには、看護師からプランの変更を申し出たり、介護士や理学療法士、もちろん訪問医など他部門との連携を図って早急な対応を心掛けます。

 
つまり他職種の役割りやサービスの頻度、診療報酬制度など、全体的な流れを把握し、円滑な連携体勢を意識します。他職種に関わりながら経験によって習得していくため、他職種とも良好なコミュニケーションをとることが望まれます。

 

 

 

7.訪問看護の役割り

 
病院や診療所では、医師の指示内容を看護師が周囲に伝えたり、看護師が中心的な立場になります。けれども介護ではケアプランを提案するケアマネージャー、日常の介護を行う介護士、下肢筋力維持に務める理学療法士など、各役割りがそれぞれに重要です。

 
介護の特徴は、どの職業も利用者さんに必要なケアを行う同一立場であることです。それぞれの職種が利用者さんと契約を交わし、訪問看護と同じように必要なケアを行なっています。ケアの内容に違いがあるだけで立場は同一であること。それを念頭に置いて、他職種を敬い関わりましょう。

 

 

 

8.時間給

 
訪問看護の求人に表示されている時間給は、通常の看護師の時間給に比べて差があります。知識と経験に基づく総合的な判断力が必要であることや、事務的な処理能力、他職種との関わりの複雑さなども時間給が高くなる要因ですが、時間給の設定については求人先に確認しなければなりません。

 
給与規定によって、時間給×勤務時間=給与とする場合と、訪問1件をおよそ訪問時間45分と移動時間15分とみて時間給×訪問件数=給与とする場合があります。ただ、この1件には移動の時間だけでなく訪問時の記録の時間や、毎月利用者さんごとに必要な訪問看護報告書・訪問看護計画書などを作成することも仕事内容になっていることがあります。仕事内容を確認しましょう。

 

 

 

9.柔軟性

 
訪問看護は一般的に夜勤のないところが多いですが、夜間も責任があります。毎週同じ曜日に勤務している場合、訪問する利用者さんが固定してきます。するとその利用者さんに身体的な問題が生じた場合、他の看護師では普段の様子を把握することが困難なため、継続的に看ている看護師が情報を求められます。

 
訪問は日中だけですが、利用者さんは24時間何が起こるかわかりません。勤務条件やこれまでの看護師の立場にとらわれない柔軟なあり方が、訪問看護には必要とされるでしょう。

 

 

 

さいごに

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入職してしばらくの間は先輩看護師と一緒に訪問します。一人立ちする時期は、訪問ステーションの状況によって様々でしょう。不安があるかもしれませんが、訪問看護は一歩すつです。あなたが失敗を重ねてベテランになって来たように、一つ一つ誠心誠意取り組むことによって積み重ねられていきます。

 
利用者さんと看護師は1対1。良くも悪くも自分自身の対応が利用者さんの状態に現れます。誰も見ていなくても、自分が自分を見ています。訪問看護こそ看護師が成長し、看護の醍醐味を感じることができる場所かもしれませんね。

 

 


 

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