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山咲凛子

看護部長に「あなた頭おかしいわ」と言われた私。医療に違和感を感じる看護師が読むやつ。

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私は高校を卒業後、薬品会社で2年勤務しました。薬品会社と言っても本社の総務課なので受付や電話対応・お茶汲みなどがメインの仕事で、2年経つと興味がなくなって医療事務に転職しました。
医療事務も2年も経つと慣れてしまい、ちょうどその頃仲が良かった看護師さんから、医療事務も看護師もできたらいいよね~と言われて、何となく受講してみることにしました。
2年で準看護師の免許を取得し、看護短大に進学してさらに2年、そして27歳で正看護師になりました。
通常長い間実習が続きますが、この実習が生徒にとって非常に苦痛で、私自身も準看護師の学校に通っているときの実習ではよく泣きました。
けれど看護短大での実習は通常の看護学校の概念に捉われない自主性を尊重した実習で、受け持ち患者に会うのが毎日楽しみなほど有意義な経験でした。
そして指導者や教諭から“看護師はあなたにとって天職ね”と言われて、(そうなのかなぁ)などと思っていました。
ところが。
ようやく正看護師の免許を取得し、大きな市民病院に就職してすぐ。
何もかもがデータに基づいたマニュアル重視で行なわれていることや、業務が煩雑すぎて患者さんにしてあげたいことがしてあげられないという現実に、私は嫌気がさしました。
入職してから3ヶ月経った夏のある日。
イライラが限界に達した私は、何が違っているのか自分でもわからないまま、
「こんなん看護じゃない!この病院はおかしい!」と先輩に訴えました。
よく言う“リアリティーショック”ですね。
理想と現実とのギャップに耐えられなくなったのです。
先輩看護師と数時間話し、主任と話し、師長と話し、教育婦長と話し、看護副部長と話し、看護部長と話しました。
そして最終的に
「あなた頭がおかしいわ。しばらく休職して実家に帰りなさい。」
と告げられたのでした。

 

 
大阪に戻り、1ヵ月ほどだったと思いますが、わりとのんびり過ごしました。
そしてもう明日病院に戻らなければならない日。
看護師を続けるかどうか答えを出さなければならない日でした。
地元で仲良くしていた先輩看護師に会って、私はどうするべきか相談してみました。
すると、
「あなたが言っていることは確かに正しい。ただ、それをしようと思うと、日本中の病院をひっくり返さないとできないわ。」
と言われました。
そして私は看護師という職業に対し、“現実に違和感を感じながらも理想を持ち続けることの重要性”を感じ、職場に戻ることにしました。
この経験は看護師としての私を大きく成長させてくれることになり、その後も約22年看護師を続けることになりました。
(看護師の本当の役割りはこんなもんじゃない)と思いながらも、自分一人では何も変えることのできない“システムの大きさ”に、手の打ちようがありませんでした。
そして(私はもっと他に、やらなければならないことがあるんじゃないか…)と感じながらさまざまな臨床経験を重ねました。

 

 
休職事件から15年経ち、いろんな経過があってコミュニケーションスクールで心理学を学び始めました。
山ほど本を読み知識が増えるにつれ、今まで見えていなかった世界が観えるようになり、ずっと自分が感じていた“違和感”が何か、徐々に明らかになっていきました。
15年前の目の前しか見えていなかった私は「この病院はおかしい!」と訴えていましたが、病院のみならず、医療、社会、日本、西洋と東洋、生物、自然、地球、宇宙と枠組みが拡がるたびに、
そこで起こっているシステムに気がついていきました。
そしてこの15年間に日本の社会で最も変化したのはインターネットの世界。
15年前は人ひとりでは何も太刀打ちできなかったことが、大勢の仲間が集まることで社会を動かすことが可能になりつつありました。
(もしかすると私は諦めなくてもいいかもしれない…。私にも何かできるかもしれない。)とフッと感じたのを覚えています。
しかしながら看護師は勤務時間や休日に関係なく責任を与えられているため、ほとんどの人が仕事と家事や子育てに追われ、インターネット上で医療関係者に出会うことは難しい状態でした。
医療の世界はいつまでも昭和の高度成長期のよう。
古いしきたりや、年功序列があり、過酷な勤務で残業も当たり前、心身共に人生まるごと仕事に費やすことが良しとされる世界です。
その中に毎日どっぷり浸かっている医療者は、世間の新しい文化に馴染めないのも当然です。ブログやSNSにもほとんど姿を見ませんでした。

 

 
それから6年。
介護業界から徐々にインターネットを利用する人が増え始め、ようやく看護師や医師を見かけるようになりました。
今だから、できること。
私にもあなたにも何かあるかもしれません。
日本中の病院をひっくり返すことはできないかもしれませんが、
何かひとつ石を投げ込むことによって、その波紋が拡がり、大きな池に波を起こすことは可能かもしれません。
もしかすると200年後、300年後、病気になっても苦しまない世の中に変えることができるかもしれません。
看護師という職業は素晴らしいと世間では言うけれど、
実際は医師の指示がなければ何もできず、どんなに高い能力があっても雇われる立場です。
本当はとても窮屈で非力な存在。
目の前にいる患者さんにしてあげたいと思うことがあっても、大きなシステムの下では自由になれないのです。

 
今の医療に違和感を感じている人。
あなたの感性や能力を活かせないのは非常にもったいないことです。
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ここから^^

 

 

 

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