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Neoナースコミュニケーションスクール

ベテランだけど、不満がある看護師が読むやつ。

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人間には「五感」という感覚器官があります。
目(視覚)、耳(聴覚)、体(体感覚)、鼻(嗅覚)、舌(味覚)です。
感情は質感で感じるため、体(体感覚)に含まれるとされています。

 
私たちはその「五感」で、自分の外側の出来事を捉えています。
例えば、夕べの夕食のシーンを思い出してみてください。
見えていたもの、聞こえていた音、体の感触、そのときの感情、匂い、味。

 
一緒に食べていた人の顔、風景、料理、テーブル…(視覚情報)
話していた人の声、テレビの音、食器の音、噛む音…(聴覚情報)
お箸を持つ手の感触、座っているお尻の感触、食べ物の食感…(体感覚)
嬉しいなぁ、面白くないなぁ、また嫌な話が始まった…(体感覚)
いい匂い、臭い、お肉の匂い、焦げた匂い…(嗅覚)
辛い、甘い、苦い、しょっぱい、酸っぱい…(味覚)
…それ以外の感覚器官があるでしょうか。

 
これは
「私がそれを知っていることを、どのように知っているか」
を探究している認知科学の入り口です。
私たちは自分の外側で起こっている出来事をどのように捉えるかで、HappyにもなりUnhappyにもなっています。
人の変化、人の心に関わる人には、必要な知識です。

 

 

 

患者と会話をするとき、効果的なコミュニケーション方法があります。
人によって、その状況に応じて、この「五感」のうち優先している感覚があります。
 
たとえば、風邪症状を訴える患者の場合。
「熱を測ったら37.8度で、顔が赤くて目が充血してるんです」
これは視覚情報が優先されている患者の表現。
目は上向きでよく動きます。
 
「頭がガンガンしていて、声がかすれて、顔色が悪いって言われました」
これは聴覚情報が優先されている患者の表現。
目は左右によく動きます。
 
「なんとなくだるくて、熱っぽくて、喉がイガイガして…」
これは体感覚が優先されている患者の表現。
目は下向きになっていることが多いです。
 
医療従事者として気づかなければならないのは、患者はすべての情報を言っているわけではなく、その人によって、その状況に応じて、優先している感覚が表現されているということ。
患者の状態を正確に把握するには、削除されている情報を見つけるだけの、医療者側の目と耳と口、手の感覚が必要です。
 

 

 
そして最も簡単に共感できるコミュニケーションは、
相手が優先している感覚情報に合わせてあげることです。
 
例えば、視覚情報が優先されている患者には
「明日にはきっと、熱が下がって顔色もよくなってますよ」」
 
聴覚情報が優先されている患者には
「明日にはきっと、頭の中が静かになって声も出しやすくなっていると思いますよ」
 
体感覚情報が優先されている患者には
「明日にはきっと、体がしゃんとしてスッキリしていると思いますよ」
 
患者は自分の状態をよくわかってくれていると思い、その医療従事者の言葉を信じ始めます。
これは「私はあなたと同じ世界の住人ですよ」と暗示的に伝えていることになるからです。

 

 

 

しかしながら、コミュニケーションはそう簡単にいかないことは、経験を積んで来た人にはおわかりだと思います。
人の心は複雑です。

 
明日も職場を休みたいと思って受診している人にとって、上記のコミュニケーションは逆効果。
普段家庭を放ったらかしの夫に心配してもらいたくて受診している妻にしてみれば、医療従事者の声など耳にも入らないかもしれません。
看護師に心配してもらいたい、もっとかまってほしいという気持ちがある場合、さらにややこしいことになります。
またそれを本人が気づきながらの態度であれば健全ですが、たいていの場合は無意識的にとってしまっている態度なのです。
自分自身と、表向きの自分。
この不一致がストレスになり、心的負担をつくり出すんですね。

 
体には心の状態が現れています。
何か体に問題が起きている時点で、心に問題が起こっています。
看護師・医師・介護者は多忙なため、何かあるなーと思っても深入りすることをやめます。
そしてその場をなんとか取り繕い、患者を早く帰らせること、その場から早く立ち去ることに注力するんですね。
自分だけでなく、一緒に働く人たちのためにも、です。

 
けれども…何となくそうやって誤魔化している自分が嫌になっている人、多いかもしれません。
もう少し事情を聴いてあげることができたら。
そして、その人にとって本当に効果的な言葉かけを、瞬時にしてあげることができたら。
人の心がわかれば、その扱い方がわかれば、私はもっとこの仕事を好きになれるのに…。

 
医療従事者だからと言って、体の知識だけでは完全に不足。
人間は統合体なのです。
“相手のどこを、どのくらい押せば、ちょうどいいコミュニケーションかできるか”
貢献心が高い医療従事者には、心の理(ことわり)を知り、変化を促すためのコミュニケーション力が必要です。

 

 

 
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