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Yamasaki Rinko

職場を変えても同じことの繰り返し。介護の仕事に行き詰まったときに読むやつ。

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日本で初のケアマネージャーの資格試験は平成10年に行われました。その頃病院には老人病棟と言われる病棟があり、今後の高齢者の増加を考えてケアマネージャー資格試験に興味を持った看護師も多くいたと思います。私自身もその中の一人でしたが試験を受けることはしませんでした。なぜなら医療事務の経験から点数制度がわかり、きっと自分がしてあげたいと思うことと、実際にしてあげられることとの狭間でストレスを感じそう…と思ったからです。

 
またケアマネージャーは常に要介護者の立場に立って適切なケアが受けられるよう計画する責任があり、その際に他職種との円滑なコミュニケーションが必要とされることも明らかでした。しかしながら高齢者の増加に伴い訪問看護が確立して、私自身も訪問看護ステーションの立ち上げに携わり、高齢者専用賃貸住宅に訪問することになったのは数年前のことです。

 
それから多くの介護士や福祉士やケアマネと共に仕事をして、さらに訪問医療・訪問歯科診療・訪問マッサージ・訪問リハビリテーション・福祉用具など、本当に一人の要介護者をさまざまな職種が取り巻いていることを実感しました。そしてやはり、質の高いコミュニケーション力がなければ非常に難しい現場です。

 
“誰かのために働きたい”
まだ見ぬ人のことを思って行動できる人は、貢献心がある人です。しかしながら実際の現場は理想から離れ、体調不良やうつ病になって離職していく人が多い職場です。そしてほとんどの人が、その重労働に見合う条件が提示されていないのが現状です。あなた自身も職場を何度変わっても同じ状態であることを感じているのではないでしょうか。

 

 

 
こういった介護の問題を解決する方法は、
ひとりひとりの《コミュニケーションスキル》。

 
重要なコミュニケーションは、自分自身の心の中で行っているセルフコミュニケーションです。誰でも思考があるかぎり自分自身と対話をしています。それは誰かと対話しているときも、一人でいるときも、起きている間とどまることなく続けています。そして自分自身とどのような対話をしているかによって、対人コミュニケーションが影響を受けます。

 
介護に携わる人が質の高いコミュニケーションスキルを身につけた場合、さまざまな関係性が円滑になり、「あなたでないと困る」と言われる“代わりの利かない存在”になり得ます。

 
もしその場その場において効果的なコミュニケーションができれば、あなたが頼みたいこと、認めてほしいこと、YESと言ってもらいたいことが通るようになります。わずかな行き違いに早く気がつき、誤解が誤解を生む前に問題を解決できるようになります。要介護者との間にももちろんコミュニケーションスキルは活かされますが、それよりもむしろ職員同士の人間関係や、他職種との人間関係で苦悩することの方が多いのではないでしょうか。

 

 

 
そして介護事業には、これまで医療に関わったことがない、まったく別分野の経営者が参入しています。それはすでに需要があり、国が保証している制度であり、今後も高齢者が増え続けるかぎり無くならないため、利益を生み出しやすい業界であるからです。

 
現場をまったく知らない経営者や役員が管理するからこそ、もの凄い速さで事業が拡大し介護施設が増えて、多くの高齢者が以前より比較的低い金額で介護を受けられるようになりました。しかしながら現場をまったく知らない経営者や役員だからこそ、そこで働く看護師・介護士・福祉士・ケアマネージャーは葛藤が多く発生します。

 
また介護士養成講座が開講されて約17年ですが、国は急激に増加する介護の需要に対応するため、介護士を早急に増やす必要があります。よって介護士資格の質を上げることができず、多種多様な対応が必要になっているにも関わらず、スキルアップの研修制度が確立されていないのが現状です。

 
人生最後の生活に関わる立場、多くの人間関係を伴う職場、心と体に携わる職業は、介護者自身の「在り方」を学ぶ必要があります。死生観や人間学、生物学、自然界のことなど。知識が不足しているため経験が活かされにくく、介護の質が変わらないのです。

 

 

 
コミュニケーションは人の心を知る心理学です。心理とは心の理(ことわり)。心は心臓にあるのではなく脳で行われる思考や感情であるため、人の意識や無意識、脳の理(ことわり)を指します。介護の仕事だから介護方法だけを身につけるのでは、人を観ることができず行き詰まって当然かもしれません。

 
悩みや行き詰まりを感じたときは、自分自身が成長するとき。幅広い知識があれば、あなたの苦い経験を「あの経験があってよかった」と思える“智慧”に変えていくことができます。学びましょう。

 

 

 

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