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Yamasaki Rinko

先生、指導者、管理職、専門家…人を育てる人が読むやつ。

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たいていの人は、職場で後輩や新人や部下に仕事を教えたことがあると思います。
一生懸命、丁寧に教えているのになんとなく伝わっていないような気がする、
いちいち答えを尋ねてくる、
教えたことはできるけど応用がきかない、
やる気があるのか無いのかよくわからない、
と感じたことないでしょうか。

 
人にはそれぞれ、その人独自の言葉の地図があります。
それは知識や経験則によるもの。
ひとりひとり違っていて、正解も間違いもない地図です。
五感を使って入力された情報は、まるで連想ゲームのように頭の中で一瞬にしてブワッと拡がります。
そのつながり方が人によって違い、また言葉の種類や数などの容量も人によって違いがあります。

 

 

 

例えば、いちご、と聞いて、並列する言葉は何を連想するでしょうか?
りんご、バナナ、みかん、と並ぶかもしれませんね。
では、いちご、りんご、バナナ、みかん、と聞いて、これらを含める言葉はなんでしょう?
「果物」が思い浮かびます。
では果物と並列する言葉として、スィーツ、ご飯、パン、麺、と言うと、これらを含める言葉はなんでしょう?
「糖質」が思い浮かびます。
では糖質と並列する言葉として、脂質、蛋白質、ビタミン、ミネラル、と言うと、これらをすべて含む言葉はなんでしょう?
「栄養」が思い浮かびます。
このように抽象的な方向へ言葉の地図が拡がるパターンがあります。

 
また「いちご」をさらに分類するとどんな言葉があるでしょう?
あまおう、とちおとめ、ももいちご、とよのか…などがあります。
では「あまおう」をさらに分類するとどんな言葉があるでしょう?
熊本県産、岡山県産、静岡県産…などがあります。
では「熊本県産」のあまおうをさらに分類するとどんな言葉があるでしょう?
前田さんがつくったもの、山本さんがつくったもの、木下さんがつくったもの…などがあります。
このように具体的な方向へ言葉の地図が拡がるパターンがあります。

 
つまり「いちご」というひとつの言語を聞いただけで、言葉の連想は横(並列)にも、上(抽象的)にも、下(具体的)にも縦横無尽に拡がります。
上記の例は私の中に拡がる語群であり、他の人にはまた違う拡がり方があって当然のもの。
すべて、その人の知識や経験則に基づくものだからです。
この言語の数や種類、拡がりの幅や速さなどは、知能指数つまりIQとして現れます。
持っている言語の数が少ないと、簡素な地図のようなもので、連想を拡げることができません。
また自分では気づかないところで、繋がりにエラーを起こしている部分もあるかもしれません。
ただ、世間一般の人とは違う、変わった拡がり方を持っているからと言って、それが間違いとは限らないのです。
それが“個性”であるとも言えます。
おそらくアインシュタインやゲーテやガリレオなど歴史に残る天才たちは、
一般の人にはない言葉の拡がり方を持っていたことでしょう。

 

 

 
つまり、自分が一生懸命に丁寧に教えているのに伝わらない、自分で考えられない、応用がきかないというのは、
この言葉の地図の拡がり方が、その話の内容に関して乏しいことに原因があります。
本人の知識や経験則によるものなので努力しだいで変わりますが、今すぐ発達させられるものでもありませんね。
よって指導する立場である人は、相手の反応を見ながら、相手の思考の拡がり具合を感じ取る必要があります。
もし理解できていない反応が感じられたら、説明の仕方を変えなければなりません。
「わかる人」が「わからない人」に言葉の拡がり方を合わせていくしかありません。
「わからない人」に「わかって」と言っても、それは無理な要求です。

 
この技術は、先生や指導者や心の専門家など言葉を扱うプロフェッショナルの職業についている方には必須です。
相手の現状の地図をできるだけ早くキャッチして、拡げることができるような言葉を返していく必要があります。
喩え話をしても上手く伝わらない場合は、その人が興味を持っている分野で喩え話をすると、伝わりやすくなります。
相手のことを知っているつもりでいても、ほとんどの人は現状の相手を自分の地図でしか見ていません。
何に興味を持っているか、なぜそこに着目したのか、どんな経過があったのか、どんな過去を生きてきたのか…
まず相手に興味を持つところから始めます。
ということは、大切なのは仕事の内容ではなく、仕事以外のコミュニケーションなんですね。

 
そして再び仕事の指導をするとき、
具体的な答えを言ってあげた方がいい場合、あるいは何となくニュアンスで伝えるだけにしておく場合、あるいは質問で返して考えさせる場合など、
相手の言葉の拡がりを予測して合わせます。
また、拡がりを促進させる方向に働きかけをして、後はその人に任せることで、本人は自分で答えを見つけます。
そうしてMap of worldが発展していくのです。

 

 

 
自分自身の言葉の地図を拡げていきたい場合。
簡単にできることは、“語彙”を増やすことです。
インターネットや読書などで、幅広くあらゆる分野の情報を淡々と読むこと。
わからない言葉があれば、面倒がらずにその場で調べます。
調べているうちにまたわからない言葉があったら、またそれを調べて、言葉のネットサーフィンを楽しんでください。

 
たくさん学び、たくさん知識を持っていても、それは単なる言葉の羅列でしかありません。
知識を智慧に変えたとき、初めて学びになり役立ちます。
それは「◯◯はこういうことだったんだ」「ということは△△は◯◯ということだ」と、
日常の体験を通して腑に落ちたとき、言葉の地図の拡がりが促進されます。

 

 

 

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