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Neoナースコミュニケーションスクール

1200年の時を超えて

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初めて滋賀県の湖西にある比叡山延暦寺に行きました。

この時期は毎年、秋冬を迎える切り替えのように、なんとなく高野山に行きたくなります。

でも今年は比叡山でした。最澄さんに会いたくなって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最澄が生きていたのは今から約1200年前。
中国で学んだ天台密教を持ち帰り、日本に広めた人。
比叡山を開山し、後に親鸞や法然、栄西や道元などの大師を育てた人。

 
そして最澄と同じ時期に唐へ仏教を学びに行った空海。
いわゆる弘法大師で高野山を建立した人。
この方も密教を日本に伝えた人です。
二人とも知れば知るほど偉大な人です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ですがその時代にも、現代と同じように権力争いのようなものがあったようです。

最澄と空海は、教えが書かれた本のやり取りで、喧嘩別れしています。

そして確か昨年か一昨年に高野山で、1000年の時を超えて両山の住職が会って和解するという式典が行われていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がお伝えしているコミュニケーションスクールPCSには、禅の要素も含まれています。

ある日ふと、最澄と空海のことを思い出しました。

仏教を極め「すべては空である」と悟り切り、日本を導いた偉大な方々がなぜ争ったのか。。。

真実なんて誰にも分からないけど、何かもやもやして、比叡山延暦寺に足が向きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは御廟と言って、最澄のお墓。

 

 

 

 

 

 

 

 

私はここにどれくらい座っていただろう。
1時間か2時間か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

静けさと鳥の声、時折遠くで鳴る鐘の音しかない。

1200年前の建物が残っているわけでもなく。

同じ庭であるはずもなく。

同じ景色であるはずもない。

だけど、もしかしたら眺めている「空」は同じかもしれないな、と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を閉じて瞑想してみました。

それまで聴こえていなかった、微かに葉っぱが動く音が聴こえる。

小さな虫が動く音。

冷たい空気が動いてる。

自分の呼吸もいつもより大きく感じる。

 

 

ここには最澄の跡形なんて何も残ってなくて。

最澄をもっと近くに感じられるかと期待して来たけど。

「空」しかなかった。

 

 

ただなんとなく、なんとなく、最澄が私の右上にプカプカ浮いていて、そこから私を見ている気がする。

それが想像の世界であるのと同じように、実は1200年前の出来事も想像の世界。

事実はぼんやりとそこに在るだけで。

解りようがない。

 

 

ひとりひとり表現が違う。

ひとりひとり受け取り方が違う。

ひとりひとり解釈が違う。

当時の難しい言葉を、1200年前の出来事を、どう現代語訳したのだろう?

どういうフレームを持った人が解釈したのだろう?

きっと「喧嘩別れ」という言葉すら無かっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

私の数少ないボキャブラリーで、空海と最澄のことを解ろうとすることの方が間違ってた。

今の自分さえ分からないのに。

目の前にいる人のことすら分からないのに。

1200年前の偉大なる大師のことを解ろうとした私の方がおかしいな、と思った。

 

 

 

 

 

私の右上に浮いている最澄さんは、分からない言葉で私に何か語りかけてくれてる。

説法かな。

しばらく黙って聴くことにした。

 

 

そして最後に質問してみた。

「私も空を悟れる?」

最澄さんは涅槃のような笑顔で

「誰でも悟れるよ」と答えてくれたような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと「悟り」は誰の中にもある。

そして、誰だって想像すれば、それがその人の住む世界。

もし私が自分の中に「悟り」を見つけたら。

それを様々な視点から周りの人に伝え続けることを誓おう。

今ここに居る最澄さんに。

 

 

在ると思っていた答えも無く、最澄と空海の問題は消えて無くなった。

結局、私が感じたのは「空」でした。

きっとどこにいても空で繋がってるってことですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、最澄さんが残した言葉は。

 

「一隅を照らす」

 

(自分を隅と考えて、周りの人を照らせる人間になりなさい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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