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Neoナースコミュニケーションスクール

なんかチグハグなコミュニケーションを感じたときに読むやつ。

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人は毎日、刻々と変化しています。
朝起きてTVや新聞を見たり、家族やSNSで言葉を交わすだけでも脳内の情報や感情が変化しています。
一日の中で何万語という言葉のやり取り、仕事や学びによる情報入力、ひとつひとつの行動や経験によって、今の自分は朝起きたときの自分とは、ずいぶん違いますね。
何を見て、何を聞いて、何を体感して、何を感じて、何を食べ、どれだけ寝るかで変わってきます。
ということは、昨日の自分と今日の自分とはかなり違います。
自分では気づきませんが、1週間前の自分と今日の自分は全く違います。

 

けれど私たちは人と対話するとき、何日前の、あるいは何週間前の相手を前提として見ているでしょうか。
前回会ったとき◯◯な人だった、あのとき私に◯◯って言った人、××さんがあの人は◯◯だって言ってた…
果たしてこれらの過去情報は、今も正確なのでしょうか。

 

 

 

 
また私たちは常に自分が知っている知識情報と過去経験を基に物事を解釈しています。
この人は◯◯な人、こういう人は◯◯だ、◯◯なタイプだ、と自分なりの解釈で相手を見ていることがほとんどです。
ただそれは、自分だけの知識や経験による自分だけの解釈であり、知識や経験が違えば解釈も変わるはずですね。
しかしながら、人間は自分の知識や経験という過去情報を参照せずにはいられないのです。
これがチグハグになってしまう大きな要因です。

 

人の意識には自分の知識や経験や記憶という過去情報を参照している意識状態と、今目の前の情報を取っている意識状態と2種類の意識状態があります。
前者がおそらく98~99%、後者がおそらく1~2%ほど。
ちゃんと目の前の情報に目を向けるには、どうすればいいのでしょうか。

 

 

 

 

看護師である私は、患者さんの部屋に訪問し患者さんの様子を見ます。
(あ、今日はなんだか調子が良さそうだな)
(あ、なんか今日は調子悪そう…)
今まで学んだ情報や、経験による情報を参照して自分なりの解釈をして判断しています。
けれど、それだけの判断で医師や他のスタッフに報告はしません。
熱を測り、血圧を測り、脈拍を測り、脈拍の強さ・速さ・リズム・変化などを知り、時には体に手を当て、時には聴診器を当て、正確に相手の情報をとります。
これは、まさに「今」「目の前にいる人」の情報。
認識論的に、誰が見ても「ああ、それはいいな」「ああ、それは悪いな」と判断できる客観的な情報を集めます。
また朝と今、昨日と今、1週間前と今を比較し、その差異や変化を見ます。
それらの情報を統合して、「今の◯◯さんの状態」と判断するんですね。

 

あなたが誰かのお見舞いに行ったとき。
「調子いかがですか?」と訪ねますね。
相手は大抵、気を遣わせないために「だいぶん調子良くなりました」「今日は調子いいんです」と答えるでしょう。
けれど、あなたはその言葉をそのまま信じますか?
おそらく、相手の顔色や表情、声の張り具合、体の動きを見て、またベッドの周りに置いてあるものの情報から、どんなふうに過ごしているのか情報を集めますね。
詳細に言うと相手の表情、つまり眉間のシワやまばたき、目つき、口角の上がり下がり、頬の色、唇の色など。
また、体の動かし方、呼吸や座り方、歩き方などを見て本当の相手を知るための情報を集めます。
そして入院前の元気なときの様子と比べ、「今の◯◯さん」を判断しますね。

 

言葉はいくらでも自分を誤魔化し、取り繕い、時には愛になり、時には刃になるもの。
相手が「調子いいですよ」と言った言葉をそのまま信じることは、相手をわかったことにならないのを私たちは知っています。

 

 

 

 
しかしながら、こと対人コミュニケーションにおいては、それを当然のように行なってしまっています。
昨日の、あるいは数日前の、あるいは数週間前に会ったときの相手を前提として、目の前にいる人を見ています。
そして相手が発する言語を、まるで真実であるかのように受け取っています。
それは本当に相手を表している情報でしょうか?
相手のことをわかったつもりで、わかっていないのではないでしょうか。

 

相手のことをわかったつもりで見てしまうと、そのようにしか見えなくなってしまいます。
今この瞬間の相手を本当に知りたいなら、相手の眉の角度、眉間のシワ、目尻の角度、目つきやまばたきの速さ、頬の膨らみや色、唇の色や湿り気や膨らみ具合、そして顔色の変化。
また、呼吸の深さや速さ、声の張りや大きさ、会話のテンポ、手足の動かし方、体の力の入り具合など…
「今この瞬間」の相手が発している情報は山のようにあります。
それを自分の解釈を入れず、ただ客観視することが、最も相手を知る方法です。

 

そして相手の言葉、自分が持っている相手の情報や一般的な知識、過去経験は、周辺情報として参照します。
相手と話しているとき、話はなんとなく聞いて、より多くの観察をすること。
言葉に頼らない情報集めが必要なんですね。
そうして初めて、すべての情報が統合され、直感的に相手の置かれている状態を「感じ取ること」ができるようになります。
私たちはあまりにも、記憶と言葉に支配されすぎなんですね。

 

 

 

 
「相手を知っている」「わかっている」と思うこと、つまり「思い込み」がズレを発生させる大きな要因。
話の的や論点を外してしまい、チグハグなコミュニケーションになってしまいます。
 
『気づき』は過去情報と現在情報の化学反応で起こります。
『わかる』は相手情報と自分情報の化学反応で起こります。
 
相手の世界を知るために、自分の思考を止め、心の中のひとりごとをやめ、意識を目の前の人に持ってきましょう。
実はこれ、子供は当たり前のようにできています。
大人になるにつれ、忘れてしまっただけなんですね。

 

 

 

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