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対人コミュニケーションを身につけたいと思ったときに読むやつ。第4章。

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前回まで、対人コミュニケーションの基本的なプロセスとしてお伝えしてきました。
第1章「止まる」 http://rinko.in/archives/2372
第2章「観る」 http://rinko.in/archives/2382
第3章「選ぶ」 http://rinko.in/archives/2385
コミュニケーションは、その時の状況・自分と相手の状態・それぞれが持つ過去の知識や経験・解決していない問題などが絡み合い、話しているのは自分なのに相手の受け取ったことだけが価値を持つ、とても繊細で流動的なものです。

 

日常でトレーニングを繰り返し行ない、同時に過去の問題を抱えた自分の編集作業も行う必要があります。
コミュニケーションスクールでは集中的に繰り返し受講し、その後ときどきメンテナンスに来られることをお勧めしています。
けれど学びや成長は螺旋階段。
質の向上を目指すなら、さらに自己探求の必要があります。

 

 

 

 

第1章の「止まる」というプロセスの中で、自分に気づくために「自分を整える」ということをお伝えしました。
東洋では心と体は繋がっているという考え方です。
心は体の使い方に影響し、体の使い方は心に影響を与えます。
つまり体の使い方を整えると、心を整えることが可能。
体の細胞は日常の小さなストレスで歪みを起こしたり傷ついたりしています。
その小さな歪みや傷が周りの細胞に波及して拡がり、恒常性が崩れてひとつの機能が果たせなくなったとき、症状として体に表れます。
よって体を休めることで心の歪みが修復され全体が整います。

 

「休息」とはどのような状態かご存知でしょうか。
多くの人は休日になると遠くに出かけ美味しいものを食べたり、たくさん話したり騒いだり、いつもと違う景色を見てリフレッシュしているように思いがちですが、実は体は疲れています。
だからといって、家でゴロゴロしているのも休息にはなりません。
人間の背骨は首と腰がS字ラインになっており、ゴロゴロしているより座っているときの方がS字ラインを維持しやすく、周りの筋肉に余計な負担がかからなくなっています。
本当の意味での体の休息は、背筋を伸ばしてゆったりと座ること。
そして深くゆったりした規則正しい呼吸を続けること。

 

人間の体は約60兆個の細胞で構成され、全部の細胞が恒常性を保って24時間動き続けていますが、その活動エネルギーはすべて酸素です。
そして活動後の老廃物である二酸化炭素は体に不要なため、排出しなければなりません。
よって効果的な体位で、効果的な呼吸をすることにより、体は最も休息し整います。
また意識を姿勢や呼吸に向けてで思考活動を抑えることも、脳細胞の休息です。
普段から背筋を伸ばすよう意識して過剰な力を抜き、深くゆったりした呼吸をするように心がければ、心も体も自然に整ってきます。

 

 

 

 

細胞は24時間休むことなく活動しています。
私たちは眠っているときも起きているときも、とくに意識せず消化活動や免疫活動、呼吸、循環動態、神経伝達など、数えきれないほどの機能を並列的に行ない、約6年で人間の体は全部生まれ変わる速度で新陳代謝を行なっています。
この活動は細胞が振動して波動を出し、波動はエネルギーを発生するため体は電磁波に包まれて、磁場を形成しています。
生物だけでなく机や椅子、電化製品、塵や埃、細菌やウィルスなどの物質もすべて同じように波動を伴って環境が磁場を形成し、共鳴し合っています。

 

よって体の細胞を構成する栄養、恒常性を保つ健康、生活環境、体に取り込む空気、身につけるものや使うものを整えることも大切かもしれません。
人間も自然から生まれた自然の一部。
どうすることが自分の心と体を効果的に整えられるか、自己探求です。

 

こうして自分自身の細胞を整え体感覚の鋭敏性を高めていくことによって、わずかな体の変化に気づくことができるようになります。
第1章・第2章・第3章でお伝えしたように、私たちは上手くいっていないことに気づきやすい性質を持っています。
36億年前の単細胞生物のときはまだ脳がなく、口と腸と肛門だけでしたが、それでも栄養が上手く摂れていない危険をキャッチし、上手くいく方向を見つけ続けました。
よって今の私たちも自分自身に起こっている小さな小さな不具合は、思考より先に体が感じ取ります。
それは直感など何となく感じる感覚かもしれません。虫の知らせや胸さわぎというような違和感かもしれません。
それをキャッチし続けることで上手くいく方向性を見つけ出し、36億年間生命を維持してきた能力が私たちにあります。
よって「自分を整える」という作業は、人生が上手くいくための方向性を見つけることに繋がります。
これも磁場を整えることで洗練していくことができます。

 

 

 

 

第2章の「観る」というプロセスの中で「客観のポジション」をお伝えしました。
対人コミュニケーションにおいてさらに効果を求めるのであれば、想像空間上で客観のポジションから相手のポジションへ移動します。
それはコミュニケートしている相手の世界を知るということ。
相手が見ている世界を、まるで自分が見ているような感覚で観ます。
方法は体の使い方(筋肉の使い方=細胞の振動)を合わせることで波長を合わせ、相手の内的状態を体感します。
脳の振動に合わせることは難しいですが、体は脳の電気信号によって動いており、体の感覚は脳に電気信号を送っています。
よって体の動きを合わせてることで脳細胞の動きを知り、相手の感情や状態を知ることが可能です。

 

また、相手の世界を知るために多くの情報を持つことも大切です。
自分の経験を増やすこと。
とくに今まで自分が嫌っていたことや、自分には向かないと思って関わってこなかったことを体験することは重要な情報収集になります
体験しなくても、多くの情報を集めて想像空間上で体験することができれば、それは情報収集として同じです。
つまり広い視野を持ち自分の世界を拡げていくこと。
自分の世界を拡げることで、相手の住む世界がわかるようになります。

 

 

 

 

第3章の「選ぶ」というプロセスの中で「すべての行動には意図がある」とお伝えしました。
セラピストやコーチなど心の専門家は、クライアントのための職業まです。
よって「意図」は自分の意図を満たすものではなく、クライアントに効果的と予測される意図でなければなりません。
しかしながら、人には自分が自分であるための欲求(自我)があります。
他者から認められたい「承認の欲求」や「愛されたい」という欲求です。
また人間は自分を優位に見せることで、自分の存在を肯定しようとします。
つまり第1章・第2章・第3章でお伝えしたように、過去の問題を抱えた自分を編集し、世間一般の常識・非常識や善悪の価値基準を超えたとしても、自我が強いと「クライアントのための先を見通した効果的な選択」ができなくなってしまいます。

 

よってセラピストやコーチは「滅私」という自我を手放した状態で、自分の意図ではなく「クライアントの意図」を満たすためのコミュニケーションをしなければなりません。
相手のために自分を整え、自分に気づき、止まり、客観し、相手のポジションへ移動して相手の世界を知り、相手にとって効果的な関わりをする力が必要です。

 

対人コミュニケーションで波長が合っている場合、ホメオスタシスの同調原理が作用し自分の状態が相手に伝播します。
セラピストが強い自我を持っているとクライアントも同じように強い自我を持ってしまうため反発が生じ、クライアントにとって効果的なコミュニケーションが難しくなります。
完全に自我を失くすことはできません。生きる目的を失ってしまいます。
けれど一時的に自我を手放し、完全に相手にとって効果的なコミュニケーションに集中できたとき、セラピストのハイパフォーマンスが発揮されるかもしれません。

 

 

 

 

①「止まる」②「観る」③「選ぶ」というプロセスにおいて、さらに質を向上するためのセルフコミュニケーションをお伝えしましたが、コミュニケーションが展開される場には必ず「前提」があります。
どんな「前提」があるかで①②③の質全体が変化します。
例えば何かイベントを企画するとき、イベントの趣旨をどう伝えるかで「場」が変わります。
楽しい場か、真剣な場か、学びの場か、遊びの場か、情報を受け取る側のとらえ方で参加者の状態や参加者層が変わってきます。
人の行動には必ず意図があるので、どんな意図を持って来るかによってコミュニケーション全体の質が変わるんですね。
対人コミュニケーションは出会う前から始まっています。

 

 

 

 

①会話をしながら自分の感情や状態に気づき、呼吸を変えることによって「止まる」という作業。
②想像空間の中で「客観」のポジションに移動し、感情や問題を持たない第3者の視点で情報収集を行ない、全体の関係性や波長を観る作業。
③コミュニケーションの意図を満たすため、先の効果性を見通して次の行動を「選ぶ」作業。
さらに、世間一般の常識・非常識や善悪の価値基準を超えて「選ぶ」作業。
相手のポジションへ移動したり、相手の波長に合わせて相手の世界を知り、自我を手放して「選ぶ」作業…
この膨大な情報処理を、会話をしながら行なうために「客観」という卓越したポジションを獲得します。

 

けれどトレーニングを繰り返しても、なかなか精度が上がらない場合…
学習のプロセスは4段階です。
1.無意識的無能(まだ知識もなく能力もない状態)
     ↓
2.意識的無能(知識はあるが能力がない状態)
     ↓
3.意識的有能(意識的に努力して能力が発揮される状態)
     ↓
4.無意識的有能(意識しなくても能力が発揮されている状態)
多くは2と3を繰り返し行き来して、4になるまでかなりトレーニングが必要です。
けれどコミュニケーションをしながら膨大な情報処理を瞬時に行なうには、意識的に考えていては恐らく不可能。
自我を手放さなければ、と思えば思うほど自我は強くなってしまいます。
4の無意識的有能でなければ行えないかもしれません。

 

ではそのために何ができるでしょうか。
それは“脳の情報処理能力を上げること”。コンピューターのCPUと同じです。
コンピューターは後からCPUを上げることはできませんが、人間の情報処理能力はトレーニングで上げていくことができます。
1つは聞き取る速さのトレーニングとして速聴。
もう1つは見る速さのトレーニングとして速読。
それから右耳と左耳で別の音を聴きながら目は違うものを観るなど、並列処理のトレーニング。
そして不飽和的に大量の情報を自分に入力し負荷を与えます。
人間の脳は使わなければ退化しますが、使えば何歳であっても細胞再生力は変わらないそうです。
情報処理能力を高めて、無意識的有能に近づきましょう。

 

 

 

対人コミュニケーションはセルフコミュニケーションです。
対人コミュニケーションは相手の世界を知ること。
対人コミュニケーションは過去に左右され未来を左右する人生の学び。
対人コミュニケーションは自分らしい生き方をするための手順。
対人コミュニケーションは自分の能力を上げるトレーニング。
そして対人コミュニケーションは自分を超えていく修行…
あなたにとって“コミュニケーション”とは何でしょうか。

 

 

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