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対人コミュニケーションを身につけたいと思ったときに読むやつ。第1章。

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対人コミュニケーションで悩む人は多くいます。
プロフェッショナルコミュニケーションスクールにも、対人コミュニケーションを何とかしたいという思いで来られる方が多くいらっしゃいます。
しかしながら当校で、あきらかに「対人コミュニケーション・スキル」と判るものを扱うのは10日間のうち1日だけ。
残りはほぼ「セルフコミュニケーション=自分自身との対話」を扱います。
ところが全モジュール終了後「対人コミュニケーションについてあんまり教えてもらってない」という方はゼロなんです。
なぜなのでしょうか。

 

コミュニケーションの主体は相手にあります。
自分が何をどう伝えたかの価値は0で、相手が何をどう受け取ったかの価値が100です。
その受け取り方は同じ言語を使ったとしても個人によって違いがあり、相手の受け取り方を操作することは不可能です。
ただ明確なのは、対人コミュニケーションに自分自身の在り方が反映されること。
よって対人コミュニケーションの質を変えるためには、自分自身を変化させていく必要があるということです。

 

 

 

 
まず私たちが前提として知っておくことは「人間はネガティブな生き物である」ということ。
私たちは生まれた瞬間から「生きる」ことを使命としています。
大人になると「命を継続すること」を使命として感じ、食欲・排泄欲・性欲などの欲求を持っています。
またその上位に、安心・安定・所属・承認・愛などがあり、人として生きていくために欲求を満たすことを本能的に求めています。

 

満たされているとき、私たちはとくに気がつきません。
満たされていないときに気がつき、生命継続の危険を察知します。
そして満たすための方法を探し動き始めます。
つまり常に「負のフィードバック」をキャッチするシステムを持っているんですね。
よって嬉しい・楽しい・満たされていたという記憶より、忘れてしまいたい過去や思い出したくない体験・不安・悲しみ・苦しみ・憤り・恐怖などの感情の方がより鮮明に思い出されます。
対人コミュニケーションにおいて、このことが大きく関わっています。

 

 

 

 
コミュニケーション能力は多段階で、ありとあらゆる情報処理を瞬時に行なっています。
基本的なプロセスは
①止まる
自分の感情を止めるー時間が止まったかのように
②観る
自分あるいはその場を客観するー第3者であるかのように
③選ぶ
先の効果性を見通した選択をする
この精度を上げるのは螺旋階段状。
あらゆる情報処理の能力を上げていく必要があります。

 

最初に「気づく」ことが必要です。
今起こっている「自分の感情」あるいは「自分の状態」に、です。
腹が立っている・ショックを受けている・切ない・辛い・悲しい・取り乱している・パニックになっている・うろたえている…など。
この状態は自分の内側に意識が向き、さまざまな体験や今まで得た知識を参照して記憶に留まっています。
ある出来事に対して表出される反応ですが、同じ出来事を経験していても人によって違いがあります。
同じ映画を観ていても、印象に残る場面が違ったり解釈が違うのは、各個人における知識や経験則など情報の違いがあるからです。

 

「自分に気づける自分」でいるために、自分の状態を整えておく必要があります。
そのうちのひとつの方法は態度技法。体の使い方で整える方法です。
体の中心を確認して左右のバランスをとること、
呼吸法で細胞レベルの状態を整えておくこと。
体を構成する約60兆個の細胞レベルで考えると、最適な睡眠や最適な栄養摂取、最適な排泄や最適な心拍数・体温調整など、恒常性を保つ状態を維持することも必要かもしれません。

 

 

 

 
今感じている自分の感情あるいは自分の状態に気づいたら、次のプロセスはその自分を「いったん止める」こと。
出来事と感情の間に「すき間」があるのをご存知でしょうか。
私たちは目の前の出来事によって感情が与えられているかのような錯覚を起こしていますが、実はそうではありません。
感情は自分自身がつくり出しています。
同じ出来事を体験していても人によって感じ方がさまざまなのは、個人の知識や経験則に基いているからでしたよね。
同じ映画を観ていても悲しい場面が違ったり悲しみの度合いが違うのは、個人個人の経験してきた人生が違うからです。
よって感情をつくり出しているのは、まぎれもなく「過去の記憶を参照している自分」です。

 

では、この「すき間」はどうやって見つければいいでしょうか。
もっとも簡単な方法は「呼吸を変える」こと。
深呼吸が多くの人に効果的ですが、今起こっている自分の感情や自分の状態に気がついたら、その瞬間行なっている自分の呼吸状態に着目し、呼吸の深さや早さを変えてみます。
そのとき、意識が感情や状態ではなく呼吸に向いているので、「止まる」ということができています。
ここまで来てようやく次の②「観る」に進む準備ができました。

 

 

 

 
ただ、出来事によって「止まる」ことができる場合とできない場合があります。
それも、その瞬間に参照している過去の知識や経験則による違いです。
悲しみや苦しみや憤りが大きければ大きいほど、止まることが難しく感じるかもしれません。
それは自分にとって「未解決の問題」と言えるでしょう。
おそらくその経験は思い出したくない過去、消してしまいたい記憶なのではないでしょうか。
忘れたい、消してしまいたいと思えば思うほど、その瞬間に思い出してしまっているので、記憶はより鮮明になります。
よって「沸き上がってくる自分の感情を止める」ということが不可能な状態です。
悲しい苦しい体験の解釈を変えていくための自己編集作業が必要になってきます。

 

コミュニケーションスクールでお伝えしている方法を用いれば、わずか20~30分の作業でひとつの自己編集は完了します。
意識に残っている「未解決の問題を抱えた自分」をひとつひとつ地道に編集していきます。
同時に「アウトカム(なりたい自分)」をつくり、他者貢献の作業を並列的に行っていきます。
自分の辛い経験を、同じように辛い思いを抱えている人に役立てることができたとき、初めて「あの辛かった経験があるから今の自分がいる」と思えるようになり、
過去の辛い体験は、忘れたり消したりする必要がなくなり、逆に自分自身の宝ものへと変化します。
こうして過去の未解決な自分を編集し、ようやく大きく感情を揺るがす出来事に対しても「止まる」という作業ができるようになってきます。

 

 

 

 
コミュニケーションは「対人」と思う人が多いでしょう。
けれど相手に言葉を伝えるとき、無意識的に自分の感情を伴い、自分が過去で得た知識や経験に基づく表現をし、問題解決していない過去の自分が影響します。
伝えたことが100%相手に伝わっていることはなく、また受け取ったコミュニケーションは相手が伝えたかったことと全く同じではありません。
この違いが、対人コミュニケーションが上手くいかない要因です。
よって対人コミュニケーションを変えるために、セルフコミュニケーション(自分との対話)の質を変える必要があります。
コミュニケーションは過去に左右され、未来を左右する、人生そのものを扱う学びです。

 

 

 
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