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結婚における男女のズレ。“良妻賢母”は◯◯する。

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多くの女性は結婚をゴールとして捉えてしまいがちです。
子供の頃から綺麗な花嫁さんに憧れて、一生に一度の女の夢と謳われ、先に結婚していく友人を羨ましいなぁと眺め、両親からは無言の催促があり、まるで結婚することが当然のようになっています。
男性にとって結婚はそれほど大きな目標ではないのに、いつのまにか結婚が女性にとって人生最大の目標であるかのように感じています。
だけど私たち女性は結婚前からなんとなく、付き合うのと結婚は違うということを感じていますよね。
結婚したらきっと幸せになれると思う一方で、バツイチ女性が珍しくない世の中になっているのを感じています。
結婚式では新郎新婦が輝かしい笑顔で温かい家庭をつくっていくと誓っている一方で、3組に1組が離婚しているという現実。
やはり、恋人同士と夫婦は違うようです。

 

例えば両親など結婚して何十年も経っている人に「夫婦ってなに?」と聞いたことがあるでしょうか。
たいてい、「忍耐」「我慢」「干渉しない」「空気みたいな存在」などの返事が返ってきます。
結婚前の、結婚を夢見る状態であれば、耳に入れたくない冷めた答えですね。
想像している世界とは違うようです。
恋人同士のときに「夫婦ってなんだと思う?」という会話でお互いの価値観のすり合わせをしたり、ある程度のルール作りができるぐらいのコミュニケーションができていればいいかもしれません。
けれどこれから先、何が起こるかわからない日常を決めておくのは難しく、ほとんどのカップルが「結婚」「夫婦」に対するお互いの考えを共有せずにゴールインしてしまいます。
結婚というゴールを目の前にして、危なっかしい話をしたくないですよね。
ただ、恋人と夫婦で何が変わるのかを知っておきましょう。

 

 

 

 

変化するのは《関係性》です。
前回『恋愛のズレ。“◯◯な女”は隠しておく』という記事を書きました。
まだお読みになっていない方は、先にコチラを。
http://rinko.in/archives/2299
ここに書いたように、男性は常に自分を肯定してもらうことで自分の存在価値を確かめています。
恋人同士で付き合っているときは、それを彼女に求めています。
ところが、結婚した途端にその関係性が変わります。
夫婦になったその日から、男性も女性も“世間に対して”認めてもらいたいという欲求を持ちます。
つまり男性は同僚や友人や身内から
「あいつ、いい奥さんもらったよな~。さすがだよな。」
「あいつの嫁さん綺麗で料理も上手くていいよな~」
「あなたの奥さん、愛想良くて子供のしつけもちゃんとしてて偉いよね」
と言われることが、自分の評価になり、男性としての自信を手に入れます。
良い・悪いではなく、当然のことだと思います。

 

実は人間には、人として存在するための「基本的な欲求」があります。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱する自己実現論の「承認の欲求」です。

人は常に誰かから「自分は価値のある存在」だと認めてもらいたい欲求があります。
これが満たされない場合、無力感や劣等感を持ってしまい生きる活力がなくなってしまいます。
男性が原始時代から狩りで獲物を得て、その結果で自分の素晴らしさを認めてもらうことで満足していただけでなく、人間としてもこの欲求があります。
そして男性にとっての承認の欲求は、結婚前は彼女に向けられていましたが、結婚後は急に世間に向けられます。
結婚前は、一人暮らしで自分のことは何でもやっていた男性が急に珈琲一杯入れなくなったり、二人でいるときは家事も手伝ってくれるのに他の人がいると急に命令口調になる、などの行動の変化が起こります。
これは本人も気づかず無意識的に行なっていることが大半です。

 

 

 

 

女性にも同じように、結婚した途端に世間に対する承認の欲求が生まれます。
幼い頃から持ち続けてきた(世間や両親から与えられた方もいるかもしれませんが)結婚という夢が叶い、結婚できた幸せ、自分を選んでもらった満足感があります。
そして周囲への承認の欲求があります。
やはり男性と同じように
「いつも幸せそうで羨ましいわ~」
「家も身なりも、いつも綺麗にしてるよね」
「家事も子育てもちゃんとして偉いね」
「あいつ、いい嫁さんもらったよな~」
世間の人が、夫の話や子供の様子を通して自分を見ているのを、結婚した女性はなんとなく感じています。
そして知らず知らず“良妻賢母”を目指し始めます。
夫にとって“良き妻”であること、子供にとって“良き母”であることが、世間にとっての「自分の評価」になるからです。

 

もちろん結婚してすぐの時期は、夫に尽くすことで妻も結婚を実感し幸せを感じます。
けれど、それは長くは続かないようです。
結婚して数年は友人が遊びに来たり親戚との行き来もあり、良妻賢母になろうと頑張っていることを認めてもらえるでしょう。
けれど5年10年経てば、それが当たり前になってきます。
妻が自分のやりたいことをどれほど我慢して夫や子供に尽くしていたとしても、誰も褒めてくれることもなく有難うと言われることもありません。
誰からも批判を受けず、すべての人に評価してもらえる完璧な人間などいないので、何かしら欠点を指摘されることもあるでしょう。
頑張っている自分を認めてもらえない悔しさ、不甲斐なさ、憤り…という感情が生まれてきます。

 

その感情は、自分が影響できる範囲に向けられるので、家族に向けられます。
料理や洗濯や掃除が楽しくなく、家事をしているとなんとなく不機嫌になってしまう。
私も働いているのに何で私だけがやらなきゃいけないの?と心の中でひとりごとが多くなる。
私も遊びに出かけたり好きなものを買いたいのに、いつも我慢してる。
でも誰もわかってくれない…
と不満いっぱいになっているのに“良妻賢母”をやめられなくなっています。
なぜなら『自分がつくった役柄だから』です。

 

 

 

 

尽くすことが私の幸せ、という方もいるかもしれません。
そういった方は、おそらく他の部分で欲求を満たしているのでしょう。
例えば、金銭的に余裕がある場合は思う存分お買い物をして物欲を満たします。
時間に余裕がある場合は毎日のように友人とおしゃべりすることで、一時的に自分を誤魔化します。
けれど根本的な解決にはなりません。このまま続けていくと誤魔化している自分がどんどん大きくなって、いつかいきなり「離婚して」ということもあり得ます。
一般的に愛情を与え続ける関係性は持続不可能で、やはり同じだけ相手にも求めます。

 

そして、夫の立場に戻りますが。
妻に日常のほとんどの世話してもらいながら、その愛情に居心地の悪さを感じ始めることがあります。
なぜなら、妻が自分に向けている「承認の欲求」を無意識的に感じるから。
ありがとうと言いたいけど、恥ずかしくて言えない。
今度何かお土産を買ってこなくちゃ。
今度の休みは旅行に連れて行ってって言うんだろうなぁ。
一人でのんびり音楽聴きたいけど、ダメかな…
というところから“家族サービス”という言葉が生まれたのかもしれません。
妻の“良妻賢母”が自分を窮屈にしているけど文句は言えない。
それは『自分が妻に求めた役柄』だからです。

 

 

 

 

この問題を解決する方法は。
女性は結婚した直後から“良妻賢母”を『演じる』こと。
承認の欲求を満たす必要はあります。世間に認めてもらうことが結婚の意図でもあります。
よって、これは満たしましょう。
ただし良妻賢母は1年間だけしてみよう、3年間だけしてみよう、と決めて行ない、いつでも変更可能にしておきます。
女性には娘・恋人・友達・妻・母・嫁・社会人と、多くの役割りがあり、年齢によってステージが変わります。
うまくいっていない自分を感じたとき「女の幸せ」を見直すべきときかもしれません。
結婚はゴールではなく、次のステージのスタートなんですね。

 

もうすでに良妻賢母で長らく来てしまって、今さら変えられない…という方。
良妻賢母とまではいかなくても、妻役割り・母役割り・嫁役割りで精一杯という方。
最近は女性が社会で活躍することが増えてきています。
けれど、いつまでも今の役柄をやめられない女性が、自分で自分にブレーキをかけて動けなくなっているんですね。
世間の善悪や他者の評価を気にして、自分の人生を選択できず後で後悔する…
それを50代60代になってから夫や子供のせいにする…
そんな悲しい人生にならないように。
やりたいことをえいっと決めて、未来の想像を膨らませて、思い切って家族に夢を語ってみましょう。
こちらの記事を参考に。
http://rinko.in/archives/2290

 

私たちの母や祖母の年代は、良妻賢母は女性の鏡であると教えられてきた時代です。
良妻賢母は日本女性の象徴で、高い精神性を身につけることができるかもしれません。
努力して良妻賢母を徹底的にやってみることにも価値があると思います。
ただし、やめたくなったときやめるために『演技』で行なってください。
最近は母や祖母が持っていた「女性像」よりも、自分が大好きなことを仕事にして個性を発揮している女性が社会で活躍し始めています。
そこで得たパワーが、妻や母であるときにも活用されているのかもしれませんね。
自分の人生を楽しめる人になりましょう。

 

 

 

 

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