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看護師が経験した理不尽な病院コミュニケーション

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数年ぶりに病院にかかりました。
私自身の話ですが、不妊症の治療をしている頃からホルモンバランスが崩れやすく、ときどき内服薬が必要な状態になることがあります。

 
先月婦人科クリニックで初診を受けて何度か通院し、今回はその続きでした。
受診したのは土曜日の11時頃でした。
待合室には7~8人の方が座られていました。

 
受付で診察券を出して「お願いします。」と言うと、受け付けの方が「すみません、今日はもういっぱいで。」と言います。
私が「待つのは構わないです。」と言うと、「いえ今日はもう無理なので、また別の日に来てください。」と言われました。
私が「明日は日休診だし、月曜・火曜は来れないんです。待つのは構わないので何とか今日診てもらえませんか?」と言うと、「だったら他の病院に行って頂くしかないです。」と返されました。
診察時間内に受診しているにも関わらず、何という不親切な対応でしょうか。
もうすでに初診で診てもらって検査を行い、処方された内服薬も飲んでいるのに。他の診療所に変えると、再び検査からです。
それでも仕方がないと思い「では、この近くでどこに婦人科がありますか?」と尋ねると、「それは教えられません。よその病院を紹介するわけにはいきませんので。」と。

 
なんだか理不尽な、納得できない思いを抑えながら、頭を下げて何とか順番に入れてもらいました。
受け付けの方はとても嫌そうな表情でした。
どれほど待つのだろう?と思っていましたが、約1時間後診察室に入りました。

 
診察室で私が今の状態を伝えると、先生は首をかしげ「おかしいなぁ。良くなるはずだけどなぁ。」と。
前回処方された薬は10錠。1日1錠で7日飲んで3錠は残し、生理が終わったら3日間飲んでください、と説明を受けていました。
けれど予定より早く生理が始まったので6錠残り、言われた通り生理が終わって3日間内服し、3錠残っていました。
そのことを先生に説明すると、先生は怒り始めました。
そして「最低3日!」「6錠残ったら6錠飲まないと!全部飲んでないから良くなってないんだろ。」と不機嫌になり、私は何も言えなくなってしまいました。
もしかすると、前回私が説明を聞き損ねたのかもしれません。
けれども患者がわかるように説明することが、医療者の義務。
患者が理解していないのは、医師の説明不足が原因です。

 
内診室から出て再び診察室に戻りましたが、先生は黙ったままパソコンの操作をしていました。
何も説明がないので、私の方から質問しました。
「今日はお薬出ないんですか?」と聞くと「今出してる。」と。そしてまただんまり。
私が「残ったら全部飲むんですね?」と聞くと、パソコンの画面を見たままうなずきました。
「次の診察はいつ来たらいいですか?」と聞くと、「1週間後。」と。
「内服している間に診察に来ていいんですね?」と聞くと、「当日は薬を飲んで来ないで。検査できないでしょ。」と。
「そのとき生理になってても来た方がいいんですか?」と聞くと、「終わってから」と。
なんでしょう、このやり取り。
私が尋ねたことに、ぶっきらぼうに答えるだけの説明。
とても憤りを感じる時間でした。

 

 

… … …

 

 

病院を受診するとき、患者はなんとなく弱い立場にあります。
「診てもらう」「薬を出してもらう」「混んでいても患者は待つしかない」という意識が定着しています。
なぜなのでしょうか。
その原因は「国が認めている機関だから」。
もうひとつ「患者が増え続けているから」

 

病院では健康保険が使えます。医療費は患者が約3割を支払い、残りの7割は国や地方や企業団体が支払うことが法律で決められています。
つまり病院は「国」が保証した機関である、ということ。
よって医師は立場の強い職業です。

 
また、膨大な医療費が示している通り、受診する患者は増え続けています。
2012年の医療費は38兆円。国民一人あたり30万円使っている計算で、3000億円の赤字です。
今後高齢者が増え労働人口は減っていきますが、10年後の医療費は50兆円を超えると言われています。

 
看護師の視点で見ると外傷や感染症は一時的なので完治しますが、それ以外の内臓疾患やアレルギー疾患、癌や老化による症状などの患者は何年も受診を続けます。
環境の変化、食生活の変化、ストレス過多などで新たな病気は増え続け、原因が特定できず完治しない病気も増えています。
日本は世界一の薬剤消費国で、薬の乱用により新たな強い菌を生み出している面もあります。
カルテには病名を書く欄が10~20段ありますが治癒するものは少なく、高齢者は2ページ、3ページと増えていきます。
よって最近は西洋医学では対応しきれず東洋医学を学び始める医師も少しづつ増えてきていますが、日本の健康保険はごく一部の東洋医学にしか適応していません。
そして私たちは経済的なことを考えるとやはり健康保険適応の病院にかかるしかなく、どこの病院も患者があふれ何時間も待つことが当たり前の状況になっています。

 
つまり個人で開業している医師は、本来通常の会社と同じように利益を得る「経営」であるにも関わらず、傲慢であっても患者が増え続ける状況。
その結果、忙しいけど「診てやる」「薬を出してやっている」「診てほしいなら待つのが当然」という、あぐらをかいだ態度になってしまっています。
私も医療者の一人です。すべての医療機関がそうではありませんが、一部の医療機関に対して感じています。
「親方日の丸」「殿様経営」。
…人は体調不良を感じている時点で弱者です。
医療者は、常に在り方を見直していく必要があると思います。

 

 

コミュニケーションは「場」がつくり出します。
影響力の強いものが主導権を握ります。
この場合は医師・医療者側。
医療という「場」を国がつくり医師がそこにあぐらをかいでいる限り、
医療の質・医療費問題・医師の傲慢な態度・患者の弱い立場は改善されないと思います。
皆さんはどのように考えるでしょうか。

 

 
QLife「実践!病院でのコミュニケーションテクニック&秘訣」
http://www.qlife.jp/square/category/coml

 

 

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