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Yamasaki Rinko

ひとりごと。力強く静かな象たちと共に。

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小学1年のとき国語の教科書で読んだ「上野動物園のゾウの花子」。
第二次世界大戦最中、動物たちが脱走したときに危険性を考え、多くの動物たちが殺処分されました。
象の飼育係は3頭の象に毒入りの餌を与えますが、象たちは餌を吐き出してしまい、その後毒餌を食べないため殺すことができませんでした。
毒を注射しようとしたが象の皮膚は硬く、針が折れて注射ができないため、水や餌を与えることをやめ餓死するのを待つことになり…
象たちは餌をもらうために必死で芸をしたりしますが、順番に力尽き餓死していきます。
そして終戦の2年前、最後の一頭だった花子もついに倒れ餓死しました。
この話を読んだとき、初めて胸に何かが込み上げる、なんとも言えない苦しい感覚があったのを覚えています。
「切なさ」でしょうか。「憤り」でしょうか。人間としての「罪悪感」でしょうか。
心を揺さぶられたいちばん古い記憶です。

 

それ以降、私の中で象は他の動物たちとは違う存在で、たまに行く動物園ではいつも象の前に長くいたように思います。
高校のときアルバイト先で、値下げされていた象のぬいぐるみと、やたら目が合うのを感じ、連れて帰ってと言っているような気がして買い、hanakoと名づけました。
そして思春期から結婚するまで毎日hanakoと会話をしながら日々を過ごしました。笑
女の子ってそんな感じだったのではないでしょうか。
あの時と同じ、どうにもならない切ない気持ちや悔しいとき、私は何度hanakoで涙を拭いたでしょう。
いつもhanakoは冷静で客観的で、私が立ち直れるようなアドバイスをくれる存在でした。
きっともう一人の自分、ジーニアスのような存在だったのだと思います。
もちろん今も部屋にいます。洗濯して破れて縫い合わせてボロボロだけど。笑

 

次に象と縁があったのはインドに行く前日。
本屋さんでふと見かけた「夢をかなえるゾウ」(水野敬也・著)を、飛行機の中で読もうと思い買いました。
それはガネーシャという神様の置物が実際の物理空間に現れて大阪弁でしゃべり、ひとりの男性の夢を叶えるために課題を出していく面白い本でした。
まさにインドに向かう私にグッドタイミングの出会いで、もちろん小さなガネーシャの置物を買ってきた私です。笑
その後「夢をかなえるゾウ2」はオーディオブックで聴きました。
著者の水野敬也さんに憧れてしまうほど素敵な内容で、お勧めです。

 

そして小さなガネーシャが物理空間に現れることはないまま、先日タイのお土産に象の小さな置物をもらいました。
象が好きなんですと言うと3つもくれました。
家にはいつのまにか象が集まっていて、大小合わせて12体ほどあります。
だけど「白い象」は初めて。お土産や看板で見たことがありますが、実際にはいないだろうと思いながら、象が何を象徴しているのかについて初めて調べてみました。

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ガネーシャは象の頭を持つインドの神です。
神話において象は「献身」「忍耐」「真理」を象徴し、象はその知性の高さで知られる生き物。
象は密林に踏み入り、トゲの多い未開の茂みを勇敢に進み、新たな道を開拓することにより人間の導き手として活動しています。
人生という森の中では、苦痛・悲しみ・苦難といったトゲの多い未開の茂みを開拓するために、人は知性によって示された道を進まなければなりません。
ガネーシャ神が象の頭を持っていることは、献身・忍耐・真理により、人々を正しい道(人生の方向)へ導くことができる象徴でもあります。
また象は目・耳・鼻が発達していて、視覚・聴覚・嗅覚が微細です。視力が良いというよりは、象は内的な目が発達していると解釈されているようです。
耳は遠くの微細な音まで聞くことができ、また聞きたくない音は大きな耳で音を遮断することもできると言われています。

 

そして白い象に関して。
タイには象法という法律があり、白象と認められた象は国王に献上することになっており、国王に白象を献上した者は国王に会うことができて、多額の報酬と名誉が与えられます。
白象の伝説もありました。
1800年代にフランスのアルフォンス・ミュシャというアーティストが書いた一頭の象の物語。ラオス・タイ・インドを舞台にアジアの情景・風俗・慣習が魅力たっぷりに織り込まれているそうです。
ところが今日本で販売されている白象の本は、アルフォンス・ミュシャの復刻挿画本になっていて1万円ほどの値段になっています。
これは買えないなぁーと思いながらさらに調べていくと、アルフォンス・ミュシャの美術館が日本に1ヶ所だけあるらしく、それは今私が住んでいる大阪の堺市にありました。
驚いた。もしかしたら白象の本が読めるかもしれません。今度行ってみようと思います。

 

また「象徴」という字は「象」が使われています。
「象」という字は「象る(かたどる)」と読み、形が大きい象をイメージして「象徴」という熟語が作られたそうです。

 

 

象はあれほど大きな体を持ちながら草食動物。他の動物たちと争うことを嫌い、群れを守るために五感を駆使しています。
百獣の王と言われるライオンも、象だけは襲わないそうですね。
「献身・忍耐・真理」に向かい、未開の地を開拓していく知性を持ち、力強く静かな存在でありたいと私も思います。

やっぱり、ゾウさん好きです^^

読んでいただいてありがとうございます。

 

 

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