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Yamasaki Rinko

部下が指示に従わないため悩んでいる女性管理職が読むやつ。

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複数の人を同じ方向に動かしていく、決まったことの統一化を図る、というのはとても難しいことです。
同じチーム、同じ部署で話し合って決めたことなら従うかもしれません。
けれど多くは上司の意見に従っているだけだったり、他者の意見に左右されたものだったり、自分本意のものではない決まり事だったりします。
自分たちが話し合って決めたことではなく、会社の方針として指示された決定事項に部下を従わせなければならないときもあるでしょう。
また同じチーム、同じ部署、同じ目標を持っているからと言って、毎日全員が同じ方向を向いているわけではありません。
人は進みたい方向があるとしても、その日その時の状況で変化するものです。

 

 
上司がいくらお尻をたたいても無視したり反発する人がいて、人を管理するということに対して壁を感じてしまうかもしれません。
けれども、管理職・指導者として仕事を与えられたのは、その人に協調性があり責任感があり、細かいところに気遣い気配りができ、管理能力があると見込まれて選ばれています。
自分の枠を超え、どうすれば効果的な状況を作り出せるか、試行錯誤していきましょう。

 

 

 

 
決まったこと、もしくは会社が決めたことに従わない部下がいるとき、管理職・指導者である上司は、部下に対してこんな質問をするかもしれません。
「なんで従わないの?」
「なんで守らないの?」
「なんでできないの?」
「なんで?」
実はこの質問が、上司と部下の間に大きな壁をつくってしまいます。
この場合の『なんで?』は上司としてはいちばん尋ねたいところですが、この言葉は場合によっては相手を問い詰める危険な言葉になってしまいます。
「なんで?」と聞かれた部下はこの一言で、自分が責められていることを無意識的に感じ、自分が傷つかないように守りに入ってしまいます。
よって、その質問に答えた言葉は、本人の本心を覆い隠した偽りの言葉になってしまいます。
コミュニケーションは相手が主体。
自分の意志よりも、相手がどう受け取るかを基準に言葉を選ばなければなりません。

 

 
「なんで?」をやめて
『何のために?』という言葉に変えてください。

 

 
人は、どんな行動にもどんな言動にも必ず「意図」を持っています。
意図のない行動はなく、すべての行動に意図があります。
意識的か無意識的かはわかりませんが、何か手に入れたい状況があるから口を動かしたり手足を動かして行動を起こします。
そしてその「意図」は、建設的で美しく誰もが持っている高次の意図です。

 

 

 

 
例えば
アルコール依存症の人にも「意図」があります。
「何のためにアルコールを飲むんですか?」と尋ねた場合、「仕事から解放されたいから」と答えるかもしれません。
仕事から解放されたいということは、ラクになりたい、ゆっくりくつろぎたい、リラックスしたい、という意図があることが予想されます。
「リラックスした~い」という気持ちは、誰もが持っている美しい意図ですよね。
アルコールに依存する、という行動レベルは問題視されたとしても、高次の意図であるリラックスしたいという気持ちはまったく問題ではありません。
アルコールを飲むことですぐに「リラックス」という意図を満たせることを知ったとき、人はその行動を繰り返し執着してしまいます。
同じことを数回繰り返せば誰でも依存症になってしまいます。

 

 
けれども「リラックス」するための方法は他にもたくさんあります。
お風呂に入る、カラオケに行く、散歩する、美味しいものを食べる、テレビを見る、犬と遊ぶ、好きな人に会う、誰かと話す、自然の中に出かける…数限りなくあります。
「リラックス」という状況を満たす他の方法が見つかれば、アルコール依存症からは解放されます。
気をつけなければならないのは、建設的で美しく誰もが持っている「意図」を満たさずに行動だけをやめさせてしまうこと。
この人は「リラックス」できない日々を送ることになってしまいます。
人にとってリラックスする時間というのは、とても重要。リラックスできる環境があるから、エネルギーを充填し翌日もまた頑張ろうという意欲が起こります。
つまり、日常の精神状態が保てず不安定になってしまいます。とても危険ですね。

 

 
例えば「水を飲む」という行動にも意図があります。
「なんで水を飲むんですか?」と聞いた場合、答えは「喉が渇くから」でしょう。
「何のために水を飲むんですか?」と聞いた場合「喉を潤すために」と答えるでしょう。
微妙に答え方が違いますね。
「では、何のために喉を潤すんですか?」と聞いた場合、もしかすると「話したいから」と答えるかもしれません。
「何のために話すんですか?」と聞いた場合、もしかすると「人とわかり合いたいから」と答えるかもしれません。
人とわかり合いあたい、理解し合いあたい、気持ちを通わせたい…という意図は誰にも妨げることはできません。
「水を飲む」という行動が問題視されない環境であるなら、水を飲んでもらえばいいわけです。

 

 
同じように、すぐに仕事をサボる部下、指示に従わない部下、それぞれにそれぞれの「意図」があります。
どんな意図があるのか、まず自分自身に問いかける練習をしてください。
自分自身の行動に対して「私は何のためにこの行動をとるのか?」と。
そのトレーニングを繰り返すことで、相手の意図が観えるようになってきます。

 

 

 

 
その行動の意図がわかったなら、さりげなく意図を満たしてあげましょう。
言葉にしなくても相手には必ず伝わり、問題になっていた行動はすぐに改善されます。
職場は「場」です。
上司であるあなたは、自分の感情をぶつけることより相手の意図を満たし、その場を効果的な場に変化させていく必要があります。
変化をもたらしたとき、あなた自身も満たされイライラしていた感情はいつの間にか消えているでしょう。

 
《建設的で美しく誰もが持っている高次の意図》
まずは自分自身に問いかけ始めてください~

 

 

 

 

 

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