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山咲凛子

夫婦の悩み~不妊症治療。妻を支える夫の役割りは『安定した低空飛行』で。

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先日《女性の悩みー妊娠・出産》について記事を書いたところ、男性からの問い合わせが数件ありました。
妊娠に取り組むのは、夫婦ふたりの共同作業。
悩むのは妻だけではなく、夫も同じですね。
しかしながら《不妊症と夫婦関係》については、複雑に問題が絡み合っていて悩みが尽きないようです。。

 
さまざまな状況がありますが、
今回は《不妊症治療中の妻を支える夫の役割り》に注目し、男性向けにお伝えしたいと思います。

 

 

 
まず、『人と人は違う』ことを知る必要があります。
親子、兄弟、友だち、恋人、夫婦、どんなに中が良くても『人は違う』ということを知ってください。
それは、生きてきた過程が違うから。

 
人は生まれてから現在に至るまで、何を自分に入力してきたか、で違います。
生まれて物心がつくまでは両親の価値観、そして学校や塾の先生など周囲を取り巻く大人の価値観、友だちの価値観。
どんなTVを見て、どんな本を読んで、誰の話を聞いて、どんな経験をしてきたかによって、それぞれ持っている『地図』が違います。
人は常に頭の中で記憶にアクセスし、自分が持っている『地図』を参照して何事も判断しているのです。
よって、相手の考えや判断を、100%理解することは不可能です。

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夫婦はさらに『男女の違い』が絡みあってきます。
人間の始まりである原始時代、男性は外に猟に出かけ、獲物を捕らえて持ち帰ることで家族の命を守ってきました。
女性は家にいて、あらゆる危険から子供を守り、周囲とうまく調和することで家庭を維持してきました。
このことをどう捉えるかは自由ですが、私たちのDNAにもこれらの機能は受け継がれていて、男女は本能的に違いがあると思います。

 
そして妊娠・出産は女性だけが有する機能。
もちろん男性あっての妊娠ですが、女性が持つ子宮の神秘は図り知れません。
女性の身体は思春期の頃から妊娠・出産の準備をしています。
そして子宮に生命が宿ると、無数の細胞分裂を繰り返し、何十兆個もの細胞が恒常性を保ち続ける複雑で正確な人体を作っていきます。
それは到底、人類の力の及ばないこと。
子宮に「宮」と付くのは、神が住む場所としての「神宮」と関係しているのかもしれません。
また、女性が妊娠するための準備である生理は卵巣の機能で起こりますが、これは月の満ち欠けのサイクルと同じです。
満月の日に出産が多いという話も聞きます。
不思議です。もしかすると子宮は宇宙とつながっているのかもしれません。。

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では、これらの『人と人の違い』『男女の違い』をどう解決していくか。。
 
それは《相手を肯定する》こと。
自分が選んだ結婚相手を肯定することは、自分自身を肯定することになります。
過去の自分の選択を、自分で認めていけるように働きかけること。
その積み重ねが人生なのかもしれません。

 
なぜなら、人は自分一人では成立しないのがこの世界です。
もし世の中に「自分」しかいなかったら。
「私」も「あなた」も「みんな」もありませんよね?

 
「自分」のことを話すとしたら、何を話しますか?
出生について話すのであれば、自分を産んでくれた両親や、一緒に育った兄弟の話をせねばなりません。
職業について話すのであれば、その職業の起源や会社の創立者の話をせねばなりません。
自分の性格について「私は優しい」「私は神経質」と話すのであれば、誰と比べてそうなのか対象となる人が必要です。

 
つまり、自分の存在は他者との関わりで証明されます。
《誰とどう関わるか》で自分が決まってくるんですね。
自分の意見を通すことより《そこにある関係性》が重要です。

 
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では具体的に、不妊症治療をしている妻にどう関わればいいか
女性にとって「命をつなぐ」ことは本能です。
その使命感が高まり妊娠を望んでいるときに、どんな反対意見を言っても聞き入れてもらうことは困難であると思いましょう。

 
不妊症の治療をしている間、女性はずっと戦っています。
それは自分自身との戦い。
自分が不安定にならないように。自分が諦めてしまわないように。
本来、女性の存在は妊娠・出産だけではありませんが、この時期の女性は盲目です。
人として成長するために必要な経過なのかもしれません。
そこへ夫からさまざまな意見を言われると、十分な女性機能を持っていないことを責められているような気がして、自分を攻めるようになってしまいます。

 
よって、夫に必要な立ち位置は
《中間位》。
難しいですが、自分自身と戦っている妻のために、夫は自分をコントロールできる大きな器でいてください。
 
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どんな妻の状態も“肯定できる”夫でいること。
妻が治療に対して意欲的なときは「子供、できたらいいね」と。
治療がうまくいかずに落ち込んでいるときは「夫婦ふたりの人生も、いいんじゃないかな」と。
妻が治療をやめる決意をしたときは「君がそれでいいなら、いいと思う」と。

 
治療中の妻の状態は、不安定なのが通常です。
体調が良くなったり悪くなったり、精神的にも不安定になることが多いのは、戦いの状態に薬の作用が加わるから。
どんな状態も「そうか」「そうだね」と認めてもらいながら、先で後悔しないために治療を続けていきます。

 
ただし、妻が何かに執着し始めたのを感じたら、目線をそらせてあげることも必要です。
たとえば妊娠に関するサイトを毎日深夜まで見続けていたり。
妊娠を促進させるグッズやサプリメントを何種類も買い込んでいたり。
一日の行動が“妊娠”を中心に動き始めたら執着しています。
ここも妻の行動を否定するのではなく、別の楽しみを一緒に見つけていくなどの働きかけが必要になってきます。

 
夫である男性も、不妊症治療には大変なエネルギーを費やします。
仕事の責任に加え、妻の支えと治療への労力。
治療に従って行わなければならないSEXや細胞採取は想像を超えるストレスです。
ときどき夫婦ふたりで相談し、見直すことも必要。
具体的に何かを指示したり決めるのではなく、妊娠・出産・子供に対する“想い”の表出です。
そうして子育てに向けて夫婦の関係性を構築していくプロセスは、とても大切です。

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女性の人生にはさまざまなステージがあります。
年代によって違いがあり、女性でありながら、妻であり、母であり、嫁であり、社会人であり。
それは苦しくもあり、愉しくもある、変化に富む人生です。

 
そして妊娠・出産は人生を左右する大きな岐路。
愛する人の子供を二人で望んでいたはずなのに、不妊症治療が原因で離婚に至ってしまうケースも珍しくありません。

 
《夫である男性が、常に低空飛行で安定していること》
これが、夫婦がバランスするコツではないでしょうか。

 
常に自分を肯定してくれる人がそばにいる…
妻はそれだけで安定を取り戻し、夫婦が進むべき方向を見つけることができます。
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お二人に素敵な関係性が生まれますように。。

 

 

 

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